ワールドトリガーとは、ジャンプスクエアで連載されている漫画である。
作者は「賢い犬リリエンタール」の葦原大介。ジャンルはSFアクション。2013年から2018年11月までは、週刊少年ジャンプ連載されていた。
漫画ワールドトリガーってストーリーの進行が遅い印象があるなぁ、けどチョーおもしろい。
おもしろいんだけど登場人物が多すぎて久々に登場してくるキャラを誰だったか思い出すことも多々ありました。
特にアフトクラトルの侵攻後から停滞してます。
侵攻編が終わったの81話くらいでアフトクラトル国内の情報が出るのが105話。
そんな神漫画ワールドトリガーを振り返ってみる。
Contents
ワールドトリガーってどんな漫画だっけ?
異世界からの侵略者・ネイバーと防衛組織・ボーダーの戦いを描くSFアクション。
28万人が住む三門市に、ある日突然異世界への「門(ゲート)」が開いた。
門からは「近界民(ネイバー)」と呼ばれる怪物が現れ、地球上の兵器が効かない怪物達に誰もが恐怖したが、謎の一団が近界民を撃退した。
彼ら、界境防衛機関「ボーダー」は、近界民に対する防衛体制を整え、依然として門から近界民が出現するにも関わらず、三門市の人々は今日も普通に生活していた。
門が初めて開いてから4年半後、三門市にやってきた空閑遊真が、三雲修に出会う所から物語は始まる。
2人の出会いが、物語を大きく動かしていく。
本作は、三雲修と空閑遊真のダブル主人公です。
一般のボーダー隊員よりも、トリオン能力のない正義感で実直な三雲修と、近界(ネイバーフッド)で多くの戦いを乗り越えてきた空閑遊真。
対照的な2人が、己の目的のために、協力し合っていく、戦略性に溢れたバトル漫画です。
さらに、幾たびかの危機を解決する中、修はかつて出会った”実力派エリート”迅悠一(じん・ゆういち)と再会。
迅の言葉をきっかけに恩人から託された少女、雨取千佳(あまとり・ちか)も重要な登場人物。
全体的にキャラが多いっす・・・。
空閑遊真(くがゆうま)
異世界の住人”近界民(ネイバー)”の少年。15歳。年齢に合わない小柄な外見と白髪が特徴。嘘を見破るサイドエフェクトの持ち主。近界では父とともに傭兵をしていたが、物語の始まる3年前に瀕死の重傷を負い、父の命と引き換えに生み出された黒トリガーによりトリオン体の肉体を形成することで生きながらえている。しかしトリガーに封印された瀕死の肉体は徐々に死に向かっており、長くは生きられないことが示唆されている。ある目的のために”こちらの世界”にやってきた。お供としてレプリカを連れている。
遊真のお目付け役を自称する、空中に浮かぶ小さくてかわいいやつ。正体は有吾が作った多目的型トリオン兵。
豊富な知識を持ちしばしば遊真に忠告するが、最終決定は本人に任せるという姿勢を取っている。遊真がトリガーを使用する時は彼のスーツに変形し、戦闘において印を出すなど遊真のサポート役を務める。普段は指輪に納まっており、自ら姿を現さない限り周囲の者が存在に気付くことはない。
三雲修(みくもおさむ)
三雲隊隊長。ボーダーC級(ポジション不明)→B級シューター。遊真の同級生。眼鏡をかけた黒髪の少年。15歳。左利き。
まじめで正義感が強く、不良相手にも臆せず注意する性格。教師からも頼りにされ、他人を助けるために自分の命もいとわないほど勇敢。しかしこれには自らの弱い部分を自覚しているからこその自戒であると語っている。
本作は、三門市にとって脅威となる敵を退ける防衛戦と、味方同士で切磋琢磨しあうランク戦が物語の根幹となっています。
三雲修が通う学校に転校してきた空閑遊真は不良達のからかいの的になってしまいますが、三雲修はそんな嫌がらせに対しても毅然と注意をする正義漢だったのです。
そんな三雲修を見て、空閑遊真が抱いた印象は「マジメなメガネ君」
雨取千佳(あまとりちか)
修の幼なじみ。稀有なトリオン量(トリガーを駆動するのに必要なエネルギー)を持ち合わせるが故に、ネイバーに襲われてきました。千佳を助けようとした兄と親友をさらわれた過去を持ちます。遊真と出会い、生きている可能性を知り、兄と親友を助けるためボーダーに入隊。自分の犠牲をいとわず、他人やチームのために危険な役割に名乗りでます。
ボーダーについて
やっぱり登場人物多いな。
見どころとしては、まず主人公の1人である三雲修の成長ですね。
ランクの低いダメ隊員が徐々に成長して行く姿を見てほしい。
次に、バトルシーンです。
ボーダーや近界民は『トリガー』という武器を用いて戦うのですが、この設定がかなり凝っていて、ゲームをプレイしているような感覚です。
ボーダーにはランクがあって、S、A、B、C級がある。
ボーダー正隊員の場合、トリオン体が壊れるが壊れると本部に自動で転送されます。
訓練生の場合、そのまま元に戻ります。
ほんとゲームみたいですね。
アニメでは空閑遊真がボーダーの玉狛支部に入隊するところまで進んでいますが、これは単行本だとコミックスでは3巻の中盤辺りです。
あとこんな書き方して誤解されるかもしれませんが、私はワンピースとNARUTOも大好きです。
アニメ化で知名度が上がればもっと人気もあがるでしょうね。
主力となる隊員のほとんどは未成年の若者で構成されているが、これは若い方がトリオン器官が成長しやすいため率先して鍛えているためであり、トリオン器官の成長の止まった大人の多くは事務へと仕事場を移し後進の育成に回っている。
またボーダーは本部と複数の支部からなり、各支部ごとにそこを統括する支部長がいる。玉狛を除いた支部は地域住民の窓口にもなっている
また、黒トリガーと呼ばれる、ある条件が揃わなければ作れない、トリガーを持っている人はS級という、特別な階級に所属してる場合もあります
そのため、ボーダーには精鋭部隊のA級、主力部隊のB級、訓練生のC級があるんですね。
そして、この階級に属さないのがS級。
高いトリオン能力を持ち、「副作用(サイドエフェクト)」を持つことも。
ただこれは、人間の能力の延長線上であり、嘘が見抜けたりする程度。
少しだけ戦いを有利に進められる能力です。
個人の能力に差があるため、ネイバーとはチームで戦います。
迅悠一(じんゆういち)
そしてこの人が、師匠の死によって作られたトリガー「風刃」と「未来予知」のサイドエフェクトを活用するS級隊員。お気楽な態度とはうらはらに、未来を知るがゆえの責任を背負い、最悪の未来にならないため人知れず奔走し続けています。また、後輩思いな一面もある、強く優しいエリート隊員。
さらに、三門市民を中心に少年少女を隊員に加え、育成することで戦力を強化していく。
以来、三門市ではボーダーと近界民の戦いが日々繰り広げられている。
とはいえSFアクションものならではの爽快感やスピード感は勿論あって、テンポが良く飽きずに読み進められる。
①入隊・ブラックトリガー争奪編(単行本1〜5巻)
遊真と修、千佳の3人が出会い、チームを組むことになってボーダーに入隊するまで。
その裏で、遊真の入隊そのものと遊真の持つブラックトリガー(強力な武器みたいなもの)を巡ってボーダー内での派閥争いも展開される。
②大規模侵攻編(5〜10巻)
近界最大級の軍事国家が三門市に侵攻。ボーダー隊員が力を合わせて立ち向かう。
③B級ランク戦編(10巻〜)
B級に昇格した遊真達3人は正式にチームを結成し、A級昇格を目指してB級ランク戦に挑む
同じジャンプの戦闘物ではナルト、ブリーチ、銀魂、ヒーローアカデミア、ブラッククローバー、ドランゴンボール、ワンピース(など)と数あれどそれらまた違った味がある作品という感じ。
最初は弱くても努力して強くなっていく作品が多い中、このマンガは違う
NARUTOやアイシールド21も最初はいじめられっこだったけど、次第に才能が開花していって強くなる、というストーリーで見てるこっちも楽しくなってきます。
だけど、ワールドトリガーでは簡単には強くならない主人公設定になってます。
三雲修は弱いけど頑張ってるからこそ、周りの人に愛され助けられる説得力になるし、読者の人気投票ランキングでも1位であることから弱くてもひたむきに努力する主人公の姿にみな惹かれていることがわかりますね。
伸び代だらけのちょいダメ主人公と、危うさと規定外の能力を持つ異界のサブ主人公と、ドラえもん的な知恵袋、そして、両手両足では追いつかない多種多様で魅力的な登場人物たちが入り乱れながら炸裂する展開!
10巻93話あたりまで、どんどんヒートアップして、そのあと一旦小休止かと思いきや、またギリギリと目が離せないバトルが続きます。
死なずに戦えるゲーム的世界観に、これでもかという頭脳戦の数々、なぜかホッとする親しみやすさも加わり、心置きなくワクワク、ハラハラできるのもいい!
ともに成長する仲間とライバル、敵も味方も異界人も丸ごと飲み込んで展開するストーリーの大胆さ、アクション少年マンガの魅力が凝縮されているような作品。
ランク戦について
10巻から22巻までは味方全体が強くなる為にチームを組んで模擬戦を行いお互い励み合いましょうというのがランク戦。
近距離、中距離、遠距離で攻撃を仕掛けられるバランスの良いチームもいれば、全員遠距離という尖ったチームも存在します。
実況、解説付きでスポーツ漫画好きな人は敵との戦闘よりもランク戦の方が好きという人も多い。
大体のバトル漫画は、格ゲーみたいな、必殺技バンバン決めていけば勝利みたいなものが多い中で、ワールドトリガーはチェスや将棋のように、いくら手駒がやられようが最終的にキングを落とせば勝ちという、戦略がカギを握るバトルが多いです。
ランク戦はまさにその象徴。
とにかく頭脳戦。
限られた人数と戦力で、地形、天候、陣形、連携、心理戦、戦略と伏線があり、めちゃくちゃ強い敵が現れても勝った時の説得力が他のバトル漫画とは段違いです。
それと、急に強くなったりせず気合でパワーアップみたいな都合の良い展開になりません。
これが、バトル漫画というよりもスポーツ漫画的な要素にもなっていて、
キャラの紹介や武器の機能の解説が自然な流れで進んでいきます。
そして、キャラごとの使用武器がすでにわかっている事によって、読者たちはこの先の展開予想を根拠を持って楽しむ事ができるというのも、この作品がファンの間で盛り上がっている要因だと思います
装備(武器)について
ワールドトリガーでは武器のことをトリガーといいます。
【トリガー】とは『界境防衛機関・ボーダー』が異世界の住人である『近界民』に対抗するためにしようする武器である。
元は近界民の技術であり、近界民もトリガーを使用する。
トリガーは使用者が持つ『トリオン』をエネルギー源とする。
トリオンの量は個人によって異なっており、トリオン量によって使用する武器の効力が変化する。
対近界民戦において、敵にまともなダメージを与えられる唯一の自衛手段であり、また戦闘以外の様々な分野に応用の効く超技術と言える。
近距離で戦う「攻撃手」の使用するブレード型トリガー。現在のボーダーでは主に3種類が使われており、戦闘スタイルによって使い分けられている。トリオンのコストパフォーマンス、攻撃力ともに優秀であり、攻撃力を単純なトリオン量の寡多に依存しないため、比較的トリオン量に乏しい部類の隊員でも使いこなす事が可能
迅悠一の発案の元ミカエル・クローニンによって開発された軽量ブレード型トリガー。体のどこからでも出し入れでき、トリオンを消費して自在に形状を変えられる。変則的な攻撃が可能で且つ攻撃力も申し分なく、素早い奇襲に向いているが、耐久力は貧弱で受け太刀をすると簡単に刃こぼれする。自由度が高いトリガーゆえか他のトリガーと比べて名称の付けられた技が多く存在する。また切断された四肢を補う義足的な使い方や、ダメージを受けた部分を覆いトリオンの流出を防ぐ包帯のような使用法をする者もいる。基本形にもバリエーションがあり、伸縮時のリーチを伸ばした穴開き型(風間隊)、バランス重視の片刃型(遊真)、回転機能を持たせた双刃型(木虎)などがある
寺島雷蔵が開発したトリガー。通常のブレード時とは別に、ブレードを変形させて盾とする「シールドモード」となる機能を持つ。オプショントリガーの「シールド」と比較した場合、形状の自由度では劣るが、展開したまま移動させても耐久力を消費しないというメリットがある。状況に応じて攻守を使い分けられるが、攻撃手用トリガーの中で最も重いため、攻めが重視される攻撃手の性質もあって使い手はあまり多くない。使用者はオプショントリガーと合わせて使用する事が多い
射程距離重視の標準型。トリオン能力が高いほど射程が伸び、使用者によっては1㎞先の狙撃を可能にする。バランスに優れ、威力も高い事から1番人気を誇る
弾速重視の連射型。トリオン能力が高いほど弾速が上がる。重量も軽く、取り回しの良さが売りだが、威力が低いため他の狙撃用トリガーに比べると防御用トリガーで防がれやすい
威力重視の大砲型。トリオン能力が高いほど威力が上がる。鈍重で対人ではオーバーキルな火力を持つため、主に対トリオン兵用として使われるが、集中シールドなどを破るために使用されることもある