スマホでテレビを見る方法といえば、かつてはワンセグチューナーを搭載した機種でリアルタイム視聴するくらいだった。
だが、今では見逃し配信など、後追いでテレビ番組を視聴できるWebサービスも充実しており、スマホでテレビを視聴するスタイルも多様化している。
スマホでテレビを見る方法
もっともオーソドックスなのが、外付けのワンセグ・フルセグチューナーを利用する方法だ。
接続してしまえば、使い勝手はワンセグ・フルセグ搭載のスマホと大差はない。
テレビチューナー非搭載スマホ向けに、外付けテレビチューナーが存在します。
コネクタに挿すだけで簡単にテレビ視聴できるのが魅力ですが、やや高額、携帯するには若干かさばる、使用しているスマホケースによっては挿せない場合があります。
そして、スマホバッテリーの消費に影響といったデメリットもあります。
番組をリアルタイム視聴できるのが一番のメリットで、録画に対応するものもある。
micro USBやUSB-A、Type-C、Lightningなどさまざまな端子があり、スマホに直接挿して利用するものが多いが、なかにはチューナー自体は窓際など電波状況のよいところに設置し、Wi-Fiで接続して利用できるものもある。
ただ、この方法だと通常の地デジ放送や4K、フルHDといったネットのストリーミング動画を見慣れている人は、ワンセグの画質はかなり劣って見える。
というのも、地デジ放送の解像度は1,440x1,080ピクセル、4Kだと3,820×2,160ピクセルにもなるが、ワンセグは320×240ピクセルしかない。
そのぶん、車や電車などでの移動中を含め、テレビ電波を受信しやすいのだが、画質重視ならフルセグ(1,920x1,080ピクセル)の受信に対応したものを選ぼう。
ただ、最近は外付けのワンセグ・フルセグチューナーは新たな商品が発売されることは減っている。
上の画像のピクセラ「XIT-STK200」は古いスマホや最新OSにも幅広く対応しているが、ものによっては対応していないこともあるので、自分のスマホに対応しているかは購入前に気をつけたい。
最近はネット配信が充実してきている
各放送局も独自に見逃し配信を行っているが、なかでも「TVer(ティーバー)」は代表格だろう。
TVerは民放各社(日本テレビ、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビ、毎日放送、朝日放送、読売テレビ、関西テレビ、テレビ大阪)が連携したポータルサービスで、各局の番組を放送終了後に期限付きで配信している。
視聴は無料で、ユーザー登録なども不要です。
番組名のほか、出演者などでも検索でき、お気に入りの番組をリストに登録しておけるなど、使い勝手も凄くいい。
また、テレビの番組表から放送アラートを設定すれば、その番組が始まる前にスマホに通知が行われる。
なお、各番組には配信期限が設定されており、放送終了後から、翌週放送までの1週間となっているものが多い。
過去に遡っていつでも見ることができるわけではなく、またすべての番組を配信しているわけではないため見られない番組もある。
- 特徴
見逃した番組をネットで見られる。
移動中や休憩時間など、好きなタイミングで見られる。
- 注意点
配信期間を過ぎると見られない。
インターネット接続が必要。
データ容量(ギガ)の消費が大きいので、Wi-Fi以外の視聴には注意が必要です。
リアルタイムでは見られず、すべての番組を見られるわけではない。
あくまで「見逃し配信サービス」の位置付けなので、リアルタイムで放送中の番組は見ることができず、また視聴できる期間も放送終了後から概ね7日間と短い。
なので、いつでも番組を楽しむことができません。
TVerはドラマやバラエティに強いのですが、配信している番組数は300程度なので、番組によっては見られないものも多数あります。
Androidスマホの中には、ワンセグ・フルセグチューナーを搭載した機種があるので、そのままテレビを見ることができるものもあります。
最近のスマホでは、「Xperia 1 II」「Xperia 5」「AQUOS R5G」「AQUOS R3」「Galaxy S10 / S10+」「Galaxy S9 / S9+」などがチューナーを内蔵しています。
外付けチューナーを利用する場合と同じく、通常のテレビと同じ地上デジタル放送の電波を受信するので、それ自体でデータ通信容量(ギガ)を消費することはない。
ただ、テレビ機能を利用する場合には、専用の受信用アンテナや有線イヤホンなどを接続する必要があるので注意が必要です。