特別今始まった事じゃありませんが。
洋画劇場がほぼ毎日のごとくあった時代からカットされまくりです。
そもそも2時間枠に収めようとしたら実質1時間30分しか本編は放映されないのですから。
昔と違い、今はDVDレンタルで吹替えも気軽に見れる時代。
テレビ局のプロデューサーも言ってました 「テレビで洋画劇場を放映する時代は終わったと」。
『ノーカット』と言ってても実際はカットされてます。
実際90分程度に収めなければならないのでテレビ局側としては 『やむを得ない判断』なのかもしれませんが、 『しっかり観たい』のであれば レンタルするかWOWOW等で観るのが良いですね。
ジブリを除いて特に「ノーカット」と宣伝しない限り、カットされます
時間にして21時~23時の間では90分程度しか放送時間が無いので。
完全ノーカットを謳っていても、エンドロールは画面の隅で高速スクロールされていたり。
確かにノーカットかもしれないけど、それは違うだろと。
現在映画のテレビ放映はすっかりBSに以降したので、CMでブチブチ中断され、カットまみれの地上波放映は既に映画放映枠としての役目を終えたと判断しています。
金曜ロードショーで映画を見る層ってどの層なのか
毎度毎度カットシーンだらけだし、やる映画もいつも同じようなジブリ、コナン、ルパン、ハリポタ、細田守ばかりですし、 あんなので満足するってことは少くとも本当に映画好きな層じゃないですよね。
大体あれだけ短い周期で同じ映画を何度もやってますし、 私が思うに今時サブスクどころかテレビ番組の録画機能も使えないような老人層しか見ていないと思いますがどうでしょうか。
金曜ロードSHOW!「見たい映画リクエスト」上位作品が「天使にラブ・ソングを・・・」(1992)や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」三部作(1985〜1990)だったようですから、その頃子供でテレビにかじりついていた世代・・・。
現在40代くらいの方が多いということでしょう。
その世代はジブリ作品なども子供時代から見ているでしょうし、その世代の子供も一緒に見ているとすると、スポンサーが狙っているコア視聴者層(14〜49歳)に当てはまりますから。
実際のリクエスト結果では、もっと上の世代向けの映画も入っていたのかもしれませんが、コア視聴者対象から外れるので、マスコミ発表も放映もしなかった可能性もあります。
金曜ロードショーはなぜ毎年夏はジブリ作品を放送するのか
夏休み中は毎年恒例になってますので数字の高いジブリ作品をするという取り決めが日テレ社内にあるようです。
正直視聴率は下がっていても契約上放送しなきゃいけないんでしょう。
そもそも何故毎年放送するのか?と言えばジブリブランド(名作を生むアニメ制作会社としての知名度)維持が目的です。
知っての通りジブリ作品に日テレは常に出資しており作品の放映権もほぼ独占してます。
しかし最初から上手く行ってた訳ではなくそれこそ長い時間を掛けてジブリを成功させておりそのブランド人気を維持するためには毎年人気作や放送の少ない作品を流す訳です。
そもそもジブリ作品は関わった年数に対してあまりにも作品数が少ないため放送サイクルが早く人気作も実は少ないので同じ物ばかり放送してるように見えるだけです。
何故ブランドを維持するのか?と言えばそうしないと新作の宣伝や興行収入に影響するからです。
歴代の邦画興行収入ランキングを見ても分かりますがベスト10中ほとんどが日本のアニメ映画で年間の映画ランキングに至っては上位は実はTVアニメの劇場版が多いです。
中でもTVアニメで放送した鬼滅の刃の劇場版がついにジブリの長年の大記録(邦画歴代1位)も塗り替えてしまうほどでありこの要因にはアニメ放送の知名度が大きかったからに他なりません。
他にもそれこそ名探偵コナンやドラえもんなどの長寿番組の劇場版は毎年初週の興行収入ランキングは1位ですし年間でも上位に入ってるし他の実写のTV番組の劇場版も興行成績は良いですから如何に長く放送してると興行収入的に得なのかが分かる話です。
日テレがジブリ映画に出資をしてる以上興行成績での失敗は自社にも響きます。
とりわけ無駄に製作期間も長く他のアニメ制作会社より無茶苦茶製作費が掛かるジブリ作品はとにかく並の興行成績(興行収入100億でも赤字の場合がある)では赤字なので興行収入である客すうを出来るだけ多く増やすためには知名度を落とさない必要がありその為に毎年過去の名作を夏のこの時期に放送して獲得しようという魂胆な訳です。
つまり、ジブリ作品が新作を作り続ける限り日テレもブランド維持のためには毎年ジブリ作品を親子で観られるこの時期に放送する必要があるんです。
全ては新作の映画を作る為に制作費がベラボーに掛るジブリ作品の興行収入を増やすためにやってる行為ですからやらないという選択肢が無い訳です。
しかも宮崎駿監督以外の映画はほぼ赤字なので猶更同氏が作品を作り続けないとジブリもやっていけません。
辞めるも地獄作るのも地獄なジブリ作品と日テレの関係で放送してるという訳です。
ちなみに、去年の「もののけ姫」の視聴率が13.8%です。
最近やった「名探偵コナン緋色の弾丸」(地上波初放送)は9.3%でした。
「キングダム」が9.9%、「トイ・ストーリー4」が8.2%、「トイ・ストーリー3」が8.4%、「ジュラシック・パーク3」が8.1%、「ザ・ファブル殺さない殺し屋」が9.7%、「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」が8.0%、「アナと雪の女王2」(地上波初)が7.6%、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝・永遠と自動手記人形」(地上波初)が3.8%。
「今日から俺は!!劇場版」(地上波初)が7.1%。
数字的には、「ジブリやっといた方が無難」でしょう。
番組選ぶ人も「仕事」ですから、下手な勝負をして給料下げられたくはないでしょう。
今年放送された「崖の上のポニョ」が「低視聴率」「爆死」といった感じで話題になっていましたが、それでも8.6%(6回目)。
8.6%で「爆死」だと、すでに書いた視聴率の通り、金曜ロードショーはほぼ毎週爆死していることになります。
さすがにここ最近は視聴率下がってますけど、それでも他の映画やるよりは視聴率とれてますよ。
また、ジブリ作品のほとんどが夏に公開されていたので夏といえばジブリです。
ポケモンも夏なんで決まり文句が「夏はポケモン」みたいな感じでジブリも同じです。
親世代と言っても年齢ばらつきがあるでしょうし。
私は30代だけどジブリ見てましたよ。
それにジブリ作品の最後は2021年で最近の話です。
宮崎駿監督も引退撤回して新作制作中だし。
ジブリは感動したり他のアニメとは異色な世界観で何回見ても面白いです。