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緊急事態宣言(ロックダウン)になるとどうなる?

2020年4月7日更新)安倍晋三首相は、4月7日、改正新型インフルエンザ対策特別措置法に基づく「緊急事態宣言」を発令しました。東京都内での新型コロナウィルス感染者の急増を受けての決定です。この緊急事態宣言とは何か。新型コロナ対策で、東京都の小池百合子知事が記者会見で発言し、注目を浴びた「ロックダウン(都市封鎖)」との違いは何か、本記事ではロックダウンの意味や、実際に東京都で緊急事態宣言が発令された場合の影響を解説しています。ぜひ参考にしてください。

ロックダウン(都市封鎖)って何?

ロックダウン(都市封鎖)とは、対象とするエリアの人の移動を制限したり企業活動を禁じることを指す。東京都によれば、都は諸外国で既に採用されている外出禁止などを想定して使用しているという。定義はあいまいなんですね。

中国・湖北省の武漢では1月23日から、感染拡大を食い止めるために空港や鉄道駅、高速道路などを閉鎖し、都市を事実上、封鎖する措置を取りました。

中国以外でも多くの国がロックダウンの措置を取っている。それに比べると日本はやっぱりまだ軽いイメージ。

イタリア、スペイン、フランス、英国などは3月中旬から相次いで不要不急の外出を禁止。各国で規制の詳細は異なるが、イタリアのように生活必需品の購入さえ1週間に1度程度に制限している国もある。

米国も3月28日時点で、20以上の州が外出制限を実施している。一番被害が深刻なニューヨーク州は22日から原則として州内の事業者の全従業員に対して出社を禁止し、完全在宅勤務を義務付けた。

ロックダウンによる影響、従わなかったらどうなる?

菅義偉官房長官は27日の会見で、ロックダウンについて、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言によって、都道府県知事が外出自粛の「要請」、学校や福祉施設などの使用制限に関する「要請」や「指示」が可能になると説明した。

特措法が改正されたことで、新型コロナウイルスも同法が適用できるようになったようですね。

内閣官房新型インフルエンザ等対策室によれば、特措法における「要請」とは、一定の行為について要請を受けた相手に対し好意的な処理を期待するものであり、その相手は要請を法的に履行すべき立場に立たされない。

また、「指示」とは一定の行為を実施させることを指し、指示事項について相手に法的な履行義務が生じるとのこと。

指示に違反したとしても刑事罰が科されるのは限定的のようですね。特措法で刑事罰が規定されているのは、必要な物資を確保するための都道府県知事からの命令に従わず、必要物資を隠匿、損壊、廃棄したケースなどに限られる。

外出自粛や使用制限について特措法は罰則規定を置いていない。ただし、民事上の損害賠償の対象になる恐れがある。

上記のように、法的な罰則規定を設けた完全な都市封鎖は日本では不可能です。

ロックダウン(都市封鎖)で閉まる施設は?

新型インフルエンザ等対策特別措置法によると、都道府県知事が使用制限を要請・指示できるのは、学校や社会福祉施設、興行場(映画や演劇、音楽、スポーツ、演芸などを公衆に提供する施設)。また、これらの施設におけるイベントやセミナーの制限についても要請・指示できる。

さらに、感染症法によって指定された「一類感染症」について、都道府県知事は感染症の病原体に汚染された場所の交通を72時間以内に限って遮断できる。3月26日に感染症法に関する政令の一部が改正され、新型コロナウイルスの感染が広がった場合に交通の遮断などが可能になったようです。

大量の買い占めはデメリットしかないので注意

一定数在庫を確保しておく分にはいいのですが、大量ストックは考えものです。なぜならこうした行動は家計の面でもデメリットが多いからです。

1:使い方が雑になる

大量に在庫を確保しておくと、「まだまだ残りがあるから」と、知らず知らずのうちに使い方が雑になるもの。例えばトイレットペーパーを一巻き多く引き出したり、シャンプーをワンプッシュ多く使ったり・・・。歯磨き粉もそうですね。一つひとつはちょっとしたことですが、長い目で見れば家計へのダメージになります。

2:不要なものを見極める力がなくなる

ストックを過剰に抱えすぎていると、家にものがあふれてきます。すると本当に大切なものもいらないものもその中に埋もれてしまい、どれが自分にとって必要なものか不要なものか、だんだんわからなくなってしまいます。

それは不要なものを見極め、切り捨てる力が失われることでもあります。混乱した心の状態は、物の取捨選択だけでなくお金の使い方にもおよびます。普段のキャパを超えたのに気が付かず必要性がよくわからないままお金を無駄にしてしまう、こうした行動が家計に悪影響なのは言うまでもないでしょう。

3:普段保管しない場所にしまっておいて忘れる

重たい思いをして買って帰ってきたものの、保管場所がなく無理やりスペースを見つけてモノの奥に物が追いやられて忘れられてしまう、結果何か月何年とたってしまい気付いた時には賞味期限切れなんて経験ありませんか?

無駄遣いが裏目にでては全くの無駄にならないように気をつけましょうね。

緊急事態宣言を受け、生活は自宅中心になるが、感染予防のために換気の悪い密閉空間、多数が集まる密集場所は避けよう。

政府の専門家会議は3つの密が重なりやすい場所としてライブハウスやカラオケ、ナイトクラブなどを例示している。

見知らぬ乗客が乗り合わせる通勤電車は会話の機会が少ないため、3条件全てに該当するわけではないとするほか、鉄道各社が常に窓を開けるなどして換気も実施している。

ロックダウン(都市封鎖)の期間はどれくらい?

政府は緊急事態宣言の発令によって実施される封鎖の期間について、21日程度とする方針を掲げている。

これを目安に感染状況を踏まえながら、短縮や延長について検討するらしいです。

既に封鎖に踏み切っている多くの国も、当初は期間を2週間から3週間程度としていた。これに追随する形となっているみたい。

だけどテレビのニュースを見ていると、各国は軒並み封鎖期間の延長を迫られているようですね。

3月10日から全土を封鎖したイタリアは、当初商店の営業禁止については25日、外出禁止については4月3日までとしていた。だが商店の営業禁止期限は4月3日まで延長され、後に商店の営業も外出禁止も5月まで続けられる見通しとなった。

さらに、英国は3月23日から3週間としていた封鎖を今後6カ月に渡り継続する可能性があると指摘。スペインやマレーシアも3月末までとしていた計画を4月半ばまで延長すると発表した。

皆さんもニュースを見て思ったかもしれませんが、封鎖期間中も域内で感染拡大に歯止めがかかっておらず、想定された抑制効果を発揮しない限りは延長を続けるほかはない。

どれくらいの期間、封鎖を続ければ新型コロナを封じ込められるのか、その答えはまだ見えていない。

封鎖を続ければ続けるほど、経済への影響や人々の不安は強まるが、感染収束の気配が見えない以上、各国とも現状では封鎖を続けざるを得なくなっているようですね。