ライフワーク

そっとおやすみ夢見るにゃんこがカワイイ

ブログにおいて、言葉の表記というのはとても難しく、何よりも楽しい。

同じ言葉1つでも、漢字で書くかひらがなで書くかカタカナで書くかで、伝えようとするイメージが変わるというのだから不思議だ。

同じ意味であるはずなのに、同じ意味ではないのだ。

タイトルのとおり、「可愛い」にもいろいろある。

「可愛い」も「かわいい」も「カワイイ」も全部違う。

かわいいという語はもともとは現代の「かわいそう」に近い意味でしたが、次第に意味が変わっていって「みじめで悲惨」→「かわいそうすぎて守りたくなる」→「きゅんとするような」→「かわいらしい」と変化したため、当て字で「可愛い」という表記ができました。

ちなみに元の意味も残って「かわいそう」になり、意味に合った「可哀相」などの当て字ができました。

なおもともとの漢字は「顔映ゆし」だそうです。

同じ言葉でも、表記の違いで意味合いが変わってしまうなんて、日本語ってやっぱり楽しい。

例えば小百合とさゆり。

漢字は堅苦しく清楚なイメージでひらがなは白百合のような柔らかい温かい感じがしませんか?

名字が画数が多く重い名字ならさゆり、簡単で画数の少ない軽めの名字なら小百合にとかバランスを考えて赤ちゃんには付けると良さそう。

名字も名前も画数が多く重たいのは余り良くないようです。

また、逆に名字も軽い名前もやわらかいじゃ名前が浮いてしまうようです。

一緒死ぬまでの愛する子供の名前です。

きちんと考え命名したいですね。

話を戻して、ファッション雑誌やカタログによって、あるいはアイテムのキャプションではそれぞれ言葉の使い方が違う。

同じ色の同じ形状のスカートを説明するのにも、あるブランドでは「綺麗」、また違うブランドでは「キレイ」と表記する。

この2つの言葉を聞いて、読者さんが何を想像するのかをわたしはとても気になる。

漢字で書かれた言葉をひらがなにすることを、校閲の世界では「ヒラク」(可愛い→かわいい)、ひらがなを漢字にすることを「トジル」(かわいい→可愛い)というのだけれども、わざわざそんな校正があるのいうのも趣がある。

きっと、他の言語ではできないことが日本語には詰まっているのだ。

そして、読み手に想像を預けることができるこの表記の違いが、わたしはたまらなく好きだ。

感覚的にだけど。

私のなかでは、キティちゃんは「カワイイ」で、リラックマは「かわいい」で、ペコちゃんは「可愛い」だ。(完全に主観です)

これを聞いてきっと、「いやいや、リラックマこそ『カワイイ』でしょ」と言う人もいるのだろうから、ああやっぱりこの表記の違いって面白いなって思うのです。

どれも可愛いですが。

私は使う時の気分だったり対象や雰囲気で使い分けます。

可愛い/大人、和風、しっかり表現

かわいい/無邪気、フワッと表現

カワイイ/プラスチックみたい、ポップ、キュンッて勢いがある表現 1番好きなのはかわいいです。

カワイイは物を対象として捕らえていて、小物やキャラクターを指している感じがするからです。

だから「にゃんこ大戦争」はカワイイになる。

可愛い・・・正統に可愛い。例えば「子供が可愛い」「可愛い子猫」とか万人の共通感覚としての可愛い。※例外な人もいるとは思いますが

かわいい・・・ひらがなですから 柔らかい幼い印象を受けます。こどもの話す言葉の印象もあります。

カワイイ・・・女子たちが何にでもカワイイというあのカワイイ

kawaii・・・おしゃれに言おうとしてる、見せようとしてる文語的なカワイイ。

・・・という感じを受けます。

もはや定義ではないですね。

つまりこれは名前によるのか・・・?

みなみ、とかゆかり、とかはるか、平仮名バージョンでも似合う名前もあるけど、

きょうこ、けいこみたいな子の名前を平仮名でかくと正直“かわいい”より“ぬけてる”っぽく感じちゃいます。

北川景子が北川けいこだったら売れない気がする。

平仮名と漢字どっちが可愛いかっていうか、 そもそも“可愛さ”より“気品”って言葉が似合う名前がもともとあるんだと思う。

さらに菜、莉、結、花、みたいな漢字によって可愛いイメージ演出できるものもあるだろうから。

日本語って難しいね。

ひらがなでかわいい、って思うかもしれないけど、かわいいのは小さいウチで、漢字を習いだすと「何で漢字の名前にしてくれなかったの?」って言われるかもね。

名前+α漢字の意味が加わると重みがでるし。

ジジババになっても世間に通用する名前にしてね。

それが、その子の為かも。