「セードルフを見た時より、小野に会った時の方が衝撃を受けた」
※セードルフはご存知の通り世界的なプレイヤーで世界中の強豪チームで常に中心選手として活躍し、UEFAチャンピオンズリーグでの優勝経験が4回という伝説的プレイヤーの一人であるが、そのセードルフとの出会いよりも小野との出会いの方が衝撃的だったと言うのは、まさしく小野伸二の凄さを如実に表しているコメントである。
「これまで対戦した中でも、最もタフな相手の一人。彼が日本人だからとか、あなたを喜ばせようとしてそう言っているんじゃないんだ」
「小野は天才。オランダ代表の練習で小野より上手い選手はいなかった」
「シンジは今まで一緒に働いた中で、一番良いプレーヤーだった。日本に戻って、また活躍してくれていると聞いてうれしいよ」
※2010年南アフリカワールドカップでオランダを準優勝に導いた名将。
「ヨーロッパで一番評価されてるのはオノシンジなんですよ。ナカタやナカムラやホンダやカガワじゃない。 みんなからオノはヤバかったって言われる」
「日本で天才がいるとしたら、僕は一人だけだと思う、小野伸二。もし怪我してなかったら、化け物みたいな選手になっていたよ。輝いてる時間は短かったけど」
称える選手にオランダ人が多いのはオランダ1部リーグでプレーしていたから。
オランダ1部リーグの最高年俸選手になったこともある。
とても怪我しがちだったけど、当時は非常に高い評価を受けていた選手、それが小野伸二。
トラップは変態的(サッカー用語でめちゃくちゃ上手いという意味)だったし、柔らかいタッチのパスは「エンジェルパス」とか「ベルベットパス」って呼ばれてた。
私も大好きな選手です。
ケガで全てを失った
ワールドユースから数カ月後に始まったシドニー五輪アジア1次予選で起こったことだ。
最後のフィリピン戦(1999年7月4日)で、悪意に満ちたタックルを食らって、左膝靭帯断裂という重傷を負った。
人生初の大ケガは、小野のサッカーに暗い影を落とした。
「あのケガで、僕はすべてを失った。シドニー五輪もそうだし、足の感覚だけじゃなく、サッカーのイメージ全体が消えてしまった。
あそこから、自分が持っているイメージ、練習でも試合の時のようにやれていた感覚がなくなって、『あれ、なんでだろう?』と迷いながらプレーするようになってしまった」
天才の定義は色々ある
サッカーにおいて「天才」の定義は色々あると思う。
僕個人で言えば「サッカーがとてつもなくうまい選手」ということになるだろうが、「うまい」の種類もさまざま。
華麗なドリブルで相手DFを何人も抜いてしまう人、正確無比なキックで味方の足元にぴたりとパスを届ける人、抜群の嗅覚でゴールネットを揺らす人、などなど。
それぞれのサッカー観によって、「うまい」のイメージは違ってくるだろう。
ベッカムも好きだがロナウジーニョも好きという話である。
小野伸二なら全てできそうなサッカーの技の種類
Cロナウドがやる足裏で流してから外、内シザース DFの動きが止まったらスピードで一気に抜く(というよりは半身かわして、シュートかクロス)
エラシコとはポルトガル語で「輪ゴム」の意味であり、外側に蹴ったゴールが輪ゴムが付いているかのように内側に戻ってくる様子からこう名付けられたとされています。一流選手のエラシコはスローモーションで見て初めてなにが起きているか分かるほど、素人目で見ると何が起きているのか分からないほど。
相手を蹴るかのように大げさにキックフェイント ファールにならないよう注意。
シャペウとは、「帽子」という意味のポルトガル語で、ドリブルで相手選手の頭上を通過して抜いていくことを良います。シャペウで抜かれるのはブラジルサッカーでは最大の屈辱とされており、特にキーパーがこれで抜かれるということはあってはならないことと言えるくらい悔しいものらしいです。見ていても思わずポカーンとなってしまう華麗なサッカーの妙技の一つ。
英語で「ハサミ」の意味のこのシザーズはボールの横を高速でまたいでディフェンスを惑わすフェイントのことをいいます。ポルトガル語ではペダラーダともいい、海外の実況などではよく出てくる単語の一つだったりします。このプレイの後に股抜きをしたり、再度にボールを蹴って敵選手を抜いていく姿はカッコイイ。
バルセロナのメッシがよくやる、相手がボールを取りにきた足をチップで浮かして抜く。
技名はこの技をトレードマークとしていたジダン選手の出身地の名前が由来となっています。ディエゴ・マラドーナ選手が使った際にはマラドーナスピンとも言われていたようです。
敵ディフェンダーを背にする形でパスを受け取った際に、トラップしたボールを引きずりながら身体を180度一気に回転させる技です。
キックフェイントでボールを足で転がして逆をとる ロビーニョが得意とする技。
向かってきたディフェンスに対してどちらかの足のインサイドで横に出し、もう片方のインサイドで前に出して抜く技です。シンプルな技で汎用性が高いため、多くの局面で見られるドリブルの際の技です。
片足でボールを乗るように止め、そのまま後ろにターン。
おの・しんじ/1979年9月27日生まれ。静岡県出身。北海道コンサドーレ札幌所属のMF。日本サッカー界屈指の「天才」プレーヤー。1995年U-17世界選手権、1999年ワールドユース、2004年アテネ五輪に出場。W杯出場は3回(1998年、2002年、2006年)。清水市商高→浦和レッズ→フェイエノールト(オランダ)→浦和→ボーフム(ドイツ)→清水エスパルス→ウエスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア)