つい先日大阪府の吉村知事は、うがい薬を使った「うがい」が、新型コロナウイルスの重症化を防ぐ可能性があると発表しました。
ポビドンヨードの入ったうがい薬でうがいをした人が、うがいをしていない人よりウイルス量が減ったということです。
イソジンうがい薬をすると口の中にいるウイルスが一瞬いなくなるだけで、体内から消えるわけではないです。 (特に唾液での)PCR検査、抗原検査を受ける前には、イソジンでうがいをしないように。
検査の結果が不正確になります。
仕事の帰りに薬局の販売員さんが午後になっていきなり売れだしたと言ってたな。
けど、イソジン、やりすぎると甲状腺疾患になります、あと妊婦さんや乳幼児はダメです。
あと、イソジンの転売は薬なので違法。
ちゃんと説明するべきですね・・・。
正しいうがいのやり方
ウイルスの感染には、主に飛沫感染と接触感染の2種類があります。
ふつうのかぜのウイルスは接触感染が多いといわれていますが、インフルエンザウイルスなどは飛沫感染ですね。
感染を防ぐ基本として、うがい・手洗いを毎日の習慣にしましょう!
飛沫感染とは、くしゃみやせきなどで空中に飛び散ったウイルスを吸い込んで感染することで、脅威的な伝染をします。
感染力が強いインフルエンザウイルスは飛沫感染です。
今回のコロナも飛沫感染力が高いと言われてますね。
身近にかぜをひいている人がいなくても電車の中など人がたくさんいる場所では、油断は禁物です。
しかし、ウイルスを吸い込んでしまうとすぐに症状が出る、というわけではありません。
ウイルスが細胞内に入り込んでしまう前に洗い流すことが重要なのです。
外出先から帰ったときは、まずうがいをし、のどの粘膜についたウイルスを洗いながしましょう。
イソジンがない場合
ポビドンヨードはきっと今頃売り切れ状態なので、水で十分です。
もちろんイソジンなどがある場合は使ってください。
うがい薬を使用することで、のどの殺菌・消毒効果がいっそう高まります。
まずはうがいをする前に手を洗いましょう
水道で石鹸などを使い、手についた菌やウイルスを30秒以上かけてしっかり落としましょう。
特に指の間や、爪の周囲などはが洗いにくく洗い残しが発生しやすい場所です。
意識して洗うようにしましょう。
もし、手のひらの細菌やウイルスなどがコップに付着していたら、せっかくのうがいの効果が半減するどころか、逆に風邪の原因となってしまうかもしれません。
ですのでコップを使う場合でも、うがいの前の手洗いはしっかりと行うことが大事です。
うがい薬の種類によって、希釈する濃度が異なります
うがい薬は通常、水で希釈を行いますが、うがい薬の種類によって、希釈する濃度が異なりますので注意しましょう。
また、原液を薄めた状態で長期間放置したり使い回しをせず、使用する都度希釈するようにしてください。
今回の大阪はびきの医療センター・松山晃文次世代創薬創生センター長の言うやり方は「4ミリリットルのポピドンヨード液を60ミリリットルの水で薄めます。
下に向いて、ぷくぷくして、舌の周りにポビドンの液を塗りたくるように。
ペッと吐いたあとは2回目(上を向き)ガラガラガラガラ、ペッと」だそうです。
基本的には「ブクブク」してから「ガラガラ」を2回
(1)口に水を含み、少し強めに「ブクブク」と口の中をゆすいで吐き出す
(2)口に水を含んで上を向き、約15秒のどの奥まで「ガラガラ」とうがいをして吐き出す
(3)もういちど「ガラガラ」うがいを約15秒して完了
最初にのどの奥で「ガラガラ」うがいするのではなく、まず口のなかをゆすぐのは、口の中にあるさまざまな菌を排出させることが目的だと言います。
一般的な衛生対策を徹底するよう呼びかけられていますが、これは新型コロナウイルスの感染予防だけではなく、インフルエンザやその他のウイルス、風邪対策にもつながります。
イソジンは創傷処置に使用する外用薬です。
体の中からウイルスを退治するわけではないので、傷口や手術による創傷前の皮膚の消毒が主な用途です。
平成10年くらいまではうがい薬としてイソジンを処方する医師もいました。
風邪をひいてイソジンを処方する医師がいまだにいますが、それはウイルスの退治目的というよりも風邪のウイルスで損傷した粘膜が雑菌(緑膿菌やブドウ球菌等)による二次感染を防ぐ為に処方されるだけで、使いようによっては余計に粘膜を荒らします。
だから最近はアズレンが配合された青い液体のうがい薬が処方されます。
青い液体のアズレンは粘膜の炎症を抑える働きがあり、ウイルスで傷んだ粘膜を守りながらウイルスに合った抗生剤の効果を後押しして治療するという方法です。
なので、イソジンでうがいをしても、コロナやこれまでの風邪や感染症に完璧に効果があるわけではないです。
新型もコロナウイルスである以上、効果があるのは当然。
ただし、重症化を防ぐとか、陽性を減らすとかいうものではない。
予防効果は気やすめ程度しかない。
同時に人体に有害であることも忘れてはならない。