ライフワーク

るろうに剣心の最後にでる老人の正体

雪代巴は、弘化3年(1846年)に東京府で生まれました。

「追憶編」の舞台となる元治元年(1864年)、巴は18歳、剣心は15歳だったことになります。

巴は無表情で感情を表に出すことのない無口な性格。

単行本の挿話によると、『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイがモチーフになっているとのこと。

また白梅香(はくばいこう)という、当時の整髪料である髪油を愛用。

白梅香は巴を象徴するキーアイテムとして、後に重要な役割を担います。

元々巴には、京都見廻組の清里明良(きよさとあきら)という婚約者がいました。

しかし、清里は元治元年(1864年)4月、人斬り抜刀斎として暗躍していた剣心の手により命を落とします。

その復讐のために巴は剣心に近づくのですが、剣心は人斬りとしての自分に思い悩んでいました。

巴はそんな剣心に触れることで、次第に心惹かれていきます。

そして巴のために剣心は抜刀斎としての役目を捨て、2人は夫婦として暮らすようになるのです。

剣心最大の敵となる雪代縁(ゆきしろえにし)は、巴の弟

縁は巴の死が剣心によるものだとし、復讐を果たそうとします。

「人誅」とは縁による「天誅」をもじった造語。

「天誅」は「天が罪人に下す罰」ですが、「人誅」は「天が罰を下さない罪人に人が下す」ことを意味し、自らの手で剣心に罰を下そうとします。

しかし、縁の言う復讐は剣心を殺すことではなく、剣心を自分自身と同じ目に合わせることでした。

つまり愛する人を失う悲しみを味合わせること。

そのため縁は剣心が愛する薫を狙うのです。

縁は巧妙に作られた薫の死体を用意し、死を偽装します。

結果、剣心は薫を殺されたと絶望し廃人同然になってしまいます。

生きる気力を失いただ死を待つのみとする剣心の前に、「オイボレ」と呼ばれる老人が現れます。

実は「オイボレ」は巴と縁の父であり、娘の愛した夫である剣心に手を差し伸べます。

この時オイボレの持っているのが白梅香。

香りから剣心に巴のことを思い出させ、再起への後押しをするのです。

剣心と言えば左頬の十字傷がトレードマークです

剣心と言えば、この左頬の十字傷がトレードマークですが、いつ誰に付けられたものなのか。

そして剣心と巴を襲う悲劇とは。

まず最初の傷を付けたのは、巴の許嫁だった清里明良。

決して腕の立つわけではなかったのですが、剣心に斬られ死にゆく間際に、その執念から一筋の傷を負わせました。

そして2つ目の傷を付けたのが、雪代巴。

夫婦として剣心と日々を過ごしていた巴でしたが、その前に暗殺集団「闇乃武(やみのぶ)」が現れます。

この闇乃武という集団が、巴を囮にして剣心を襲撃する事になり、その際に巴は剣心をかばって剣心の手によって誤って斬殺されます。

その際に巴の持っていた小刀が剣心の頬に刺さり 2つ目の傷ができます。

実は剣心、人斬り時代に京都で巴の婚約者を斬り殺してしまっています。

それを知った巴は、剣心に難癖つけて、剣心を殺したがっているとある組織のバックアップを受けて剣心を殺そうと剣心に近づきます。

つまり仇討ですね。

しかし巴は、剣心の人柄に触れていくうちに彼を愛してしまい、また剣心も巴を愛してしまいます。

(因みに剣心と巴は仮の夫婦関係となります)。

巴は剣心を殺せなくなり、剣心は巴を必死に守ろうとするようになります。

結果剣心はラスボスもろとも巴を切り殺してしまいます。

その際、巴の手からこぼれた短刀が剣心の頬をかすめてしまいます。

これが剣心の十字傷の由来です。

これを機に剣心は人斬りを辞め、不殺の誓いを胸に逆刃刀を手にします。

落人村のオイボレは巴の父親です

巴が剣心に話す父親像と、部落っぽいところでオイボレを説明するお兄さんの描写が同じことから推測されます。

さらに、巴が婚約者からもらった簪をオイボレが付けていたこと、白梅香を墓前に添えていたことも理由のうちです。

最後のシーンで縁もオイボレも「どこかで知った顔」なーんて表現してましたが、私はお互い相手が誰だか判っていたのかな、と思いました。

剣心は結果的に一番大きな引き金を引いてしまいましたが、強いて言えば、家庭崩壊の張本人は、巴の許嫁・清里明良と、巴の父親・オイボレではないかと思います。

清里明良は、剣の腕がさほどでないにも関わらず、幕末の激戦地・京都に行ったわけですから、仮に剣心と出会わなくても、別の誰かに斬られた可能性はありました。

そうなればやっぱり巴は京都へ出てきてしまったでしょうし、当然、縁も追いかけてきて、雪代家は家庭崩壊に至ったことでしょう。

上司には「こんな時代に自分だけが幸せでいいのだろうか」とこぼしていたので、純粋に正義感から京都へ出てきたのでしょうが、力なき正義は無力ですから、許嫁がいる身としては軽率だったかもしれません。

その清里も、巴に言わせれば、「自分の感情表現が下手だから、どんなに幸せか伝わらなくて、結果、もっと良いとこ見せなければと思って京都行きを決めたのかも」ということですから、そうなると清里の京都行きは「巴の感情表現の下手さ」が引き金ともいえますし(実際はそうではないようですが、たぶん影響ゼロということもないでしょう)。

さらに遡れば、巴を難儀な性格の娘に育てたのは、親であるオイボレということになります。

そもそも、雪代家がもう少し裕福なら、母親が健在で、そしたら巴や縁の性格も違っていた?とも考えられるので、人は好くても一家の大黒柱としては甲斐性なしだったオイボレが自ら招いた家庭崩壊だったのではないかとも思います。

強ければ生き弱ければ死ぬ、生き残ることが勝利であり正義だと志々雄の言葉をそのまま返した形になりましたね。

その志々雄も剣心が巴と田舎に移住した時に、「新しく暗殺者を雇った」と桂小五郎が言いにきます。

その雇われた男が志々雄なのですが。

あと、志々雄は時代の代わりに目により用無しになり殺されたと思っているのですが、剣心が代わりに殺されていたこともありえます。

原作では火傷をする前の素顔で登場しています。

後者の可能性について。

ただ、剣心は山縣有朋のように新政府に迎えたいと言っていたような発言から判断するに危険性は低い。

一方の志々雄の方は剣の腕も頭の回転も剣心と五分だが、

野心とかは圧倒的にあるみたいな発言がありましたので、危険性が高く用無しと判断された時点で殺しの対象になったのではとも思う。