ライフワーク

ノーウェル基金(勇兵遺族共済)は奇跡の口座

現金の引き出しはできず、専用クレカでの買い物は可能ですね。

これを悪用しようとすれば入金以上の額を使用できます。

ただ親口座には使用歴を監視されているでしょうし、口座を作った時点で傭兵としての準拘束状態になるので「使い逃げ」はできないです。

奇跡と呼ばれる所以は、このような悪用の可能性がある預金形態なのに「信用のみで成立している、できている」ということでしょう。

要はシステムを悪用する人間が過去にいなかった、という「誇り」みたいなもんじゃないでしょうか。

ミュヘルとジンのくちぶりから、口座を作って傭兵になるということはそれなりにリスクのでかい行為なのでしょう。

ジンが傭兵になる覚悟があることが、ミュヘルにとってはジンを信用するに値する行為であり、その他の傭兵(横のつながり)に対しても「金の流れを透明性にする」ことができるため、ノーウェル基金への入金なら問題ない、のではないでしょうか。

金の話さえなければジンがNo.2で文句がなかった と言っているように、ジンに鞍替えするのは問題ないけど、金で寝返るのは傭兵としての信用に関わるので問題がある。

ノーウェル基金は孫口座に振り込まれたお金は子口座を通じて、全額親口座に送られるので、 ジンの金をミュヘル自身は1ゼニーも受け取っていないから、買収された事にはならないので。

単にパリストンとジンのどちらがNo.2にふさわしいか選んだだけという事になります。

(元々お金に関してはジンを認める証でしかないから孫口座から子口座に金が動けば後はどうでもいい)。

ノーウェル基金は親でも子でも孫でも悪用したければできるのに、奇跡的に誰も悪用していないから奇跡の口座なのですね。

ちなみに、作中にそこまでの説明はないけども、 クレジットカードって基本的に請求は自分の口座に行くものです。

孫口座に100万円入金してそれを元にクレジットカードを作り、 500万円分の買い物をしたとしても、 その請求は100万円が入ったその孫口座に行くので、 不足分の400万円は孫口座を作った当人でどうにかしなきゃダメ。

他の人(子口座・親口座の人や全く別の人)に「頼んで」補填してもらうことは出来るかもしれないけれど、 相手はそれに応じる義務はありませんからね。

あくまで任意で貸すかどうか決めるだけなので、最終的には自己責任です。

じゃあ、カードを作る意味なんてないじゃないか、と思うかもしれませんが、 「カードを作れる」ってだけでも十分なメリットだったりしますよ。

口座を開設しても、収入が不安定な職業であれば審査に通らずカードを持てないなんてことはザラにある話です。

親口座はノーウェル基金に集まった金を一括管理するための口座です。

ミュヘルは子口座しか持っていません。

そしてミュヘルが嫌ったのは「もともとの依頼人を裏切ってジンからの金を受け取ったと思われること」です。

それを避けるためのノーウェル基金行きなので、ミュヘルがジンの孫口座の管理責任者にならなければ、ジンの孫口座からの入金がミュヘルに渡されるための金だったということが他者に伝わりません。

つまり、あくまで形式上の「建前」を使ったわけですが、ミュヘルを介する孫口座を立てることにより、入金はミュヘルの口座を経由して親口座に流れることになります。

「孫」は引き出しは不可となり、「子」は孫口座の責任者となると同時に、「孫」に派遣要請を出せます。

これも形式上ですが、ジンは基金の規則においてミュヘルからの命令が出た場合に、逆らえず従う義務が生じています。

パリストンがビヨンド側であることは全員認識しています。

クラピカとレオリオ加入直後の会議でチードルがその推理を披露していますし、船の中では既にクラピカがビルたち協専ハンターの介入がパリストンの手引きであることを確信していました。

ジンの動向を把握しているかは不明です。

しかしジンは十二支んが既にビヨンド側だと掴んでいるミュヘルの子となるノーウェル基金孫口座を作るなど目立つ動きをしているので、チードルやミザイストムあたりは掌握しているだろうと思います。

サイユウがビヨンド側だと知っているのは明らかになっている限りではクラピカとミザイストムだけですね。

チードルにも知らせている可能性はありますが判然としません。

サイユウは協専ではないでしょう。

協専は本当に技量が低いか自らの技量を隠しておきたいハンターたちがとる仕事体系です。

星持ちで十二支んともあろうサイユウにはそぐわないですし、そもそもそんな真似をしたらパリストン側ですと白状しているも同然です。