
拡張パック「超克の光」は、神話ポケモン・アルセウスを軸したテーマセットです。
2025年2月28日(金)に登場したこのパックには、アルセウスexをはじめ、
シンオウ地方ゆかりの強力なポケモンたちが多数収録されています。
アルセウスex自体がパッケージを飾り、本拡張の目玉カードとなっていますが、
それ以外にもガブリアスexやグレイシアexなど多彩なポケモンexが新登場しました。
本パック最大の特徴は「リンク特性」とも言うべき新しいシナジー要素で、
アルセウス(またはアルセウスex)と一緒に場に出すことで、
真価を発揮するカードが複数存在する点です。
アルセウスex – 特殊状態無効の耐久力とベンチ依存の火力上昇

アルセウスexは「超克の光」の主役とも言えるカードです、

さらにワザアルティメットフォースは無色エネルギー3個で使え、
基礎ダメージ70に加えて、自分のベンチポケモンの数×20ダメージが追加。
特殊状態にならない安定感と、ベンチ運用で火力を強化できる柔軟性から、
アルセウスexは攻守バランスに優れた「切り札」と言えるでしょう。
「リンク」特性を活かした戦略的な視点

「超克の光」の最大の目玉であるアルセウスexと、
その力を引き出すリンク特性持ちのカードを組み合わせることで、
新たなデッキアーキタイプが生まれています。
先述の通り、クロバットやヒードラン、
さらにバンギラスやライチュウといったポケモンたちが、
アルセウスと一緒に場にいると強力な効果を発揮するよう設計されています。
例えばアルセウスex+クロバット+ヒードランの組み合わせは、
攻撃と機動力を両立したデッキの一例です。

アルセウスexをバトル場に据えて安定した火力を出しつつ、
ベンチのクロバット特性で毎ターン追加ダメージを与えれば、
相手を着実に追い詰められます。
また、アルセウスex+マグネゾンという耐久重視の構築も考えられます。
アルセウスexを序盤から前線に立たせて特殊状態無効の硬さで粘りつつ、
ベンチでマグネゾンを育てれば、
アルセウスexが倒された後も、
マグネゾンがリンク特性によるダメージ軽減を活かして場を制圧できます。
様々なタイプのリンク持ちポケモンを柔軟に組み込めるのも魅力です。
各カードの進化ラインや長所を活かしつつ、
アルセウスexを中心に据えたデッキ構築は非常に面白いテーマと言えるでしょう。
環境への影響と新たな戦略の可能性

「超克の光」の登場によって、
既存のメタゲームにも少なからず変化が及ぶと予想されます。
また、アルセウスex+リンク特性持ちポケモンのデッキは、
一見するとデッキ内に進化ポケモンが増えて動きが重くなる欠点があります。
環境面では、前弾まで猛威を振るっていたデッキへのカウンターや、
新アーキタイプの台頭が注目されます。
あるいは、パルキアexやダークライexといった既存のトップメタが、
高速高火力で環境を席巻していたなら、
アルセウスex軸は、
ややスローテンポながら耐久と継続火力で対抗する形になるでしょう。
例えば、アルセウスexのベンチ火力強化を最大化するためにベンチ展開力の高いマナフィ(ベンチ守り特性を持つポケモン)を採用したり、
リンク特性持ちを揃えるためにポケモン通信など、
サーチ手段がより重視されるといった変化も考えられます。
総合的に見て、「超克の光」は単に強力カードを追加するだけでなく、
特定のカード同士の連携による新戦略を提案するセットであり、
これによりプレイヤーたちはデッキ構築の幅を大きく広げることになるでしょう。
超克の光まとめ

拡張パック「超克の光」は、
アルセウスexを中心としたリンク特性によって、
ポケモン同士のシナジーを強く意識した新時代の戦略を切り開きました。
アルセウスex自身の高い耐久力とベンチ依存の火力はもちろん、
「アルセウスと一緒に使うと能力アップ」というギミックは、新鮮で魅力的ですし、
新カードを用いたデッキで繰り広げられるバトルは、
プレイヤーに新鮮な驚きと発見を与えてくれるでしょう。
これからの対戦シーンでどんなコンボやデッキが台頭してくるのか、
大いに注目したいところです。