スマートフォンやタブレットを使っていて「まだ昼なのに、電池が50%を切っている」などの悩みはよく聞かれます。
満充電して1日使えていたものが、数時間のうちにみるみるバッテリーが減ってしまう症状が出始めたら悲しいですよね。
私もスマホをゲームアプリでガンガン使っていますが、お昼時ともなると残り50%という残念な数値を目の当たりにします。
充電しながらスマホを使うシチュエーションで一番多いのはゲームだと思います。
ゲームはモノにもよりますが、スマホが頑張ってグラフィック処理等をするので負荷が大きいのです。
たとえば、めっちゃ高画質のゲームをしながら充電するとスマホ本体が通常より熱くなることがありますが、高温は電池内部の劣化を促進してしまいます。
そこで世間で注目されている「スマホ・タブレットを常に充電しながら使うとバッテリーの寿命は減るのか」という点に今回は注目したいと思います。
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充電しながらの使用はバッテリーの寿命を縮めます
夜中に電源コードを差しながら布団の中でネットサーフィンをしたり、スマホゲームやタブレットで調べ物をしたりする方は多いのではないでしょうか?
僕も昔はよくやっていました。
この行為はスマホのバッテリーに大きな負担をかけるため、避けた方が良いです。
スマホに搭載されているリチウムイオン電池は熱に弱いので、充電と放電の繰り返しはスマホにとっては最悪の環境と言えます。
これではスマホの電池の寿命は明らかに短くなってしまいます。
対策としては、スマホを使用している最中は充電をしないことです。
寝る前に充電を始めるくらいの気持ちで使うのがベストです。
iPhone・Android関わらず「画面の明るさの調整」は簡単にできます。
外出時で日光が眩しい時に重宝するこの明るさ調整ですが、室内に入った後は画面を暗くする方がベストです。
現在では、画面の明るさをオートマティックに変えてくれる機能があるスマホやタブレットも存在しますが、自分の見やすい明るさで設定した方がいいかもしれませんね。
理想の充電タイミングは
理想的な充電方法は、残量が20%程度になった時に、80%程度まで充電することだと言われています。
こうすることで、バッテリーの中にある充電スペースを極力潰さないようにすることができるのです。
そうは言っても、仕事をしている人であれば、家にいる時間にスマホやタブレットを充電するしかないでしょう。
仕事でスマホを使わないのであれば、1日経っても電池残量が20%まで下がらないというケースも多いはずです。
かと言って、翌朝スマホのバッテリー残量が半分以下になっていたら、何かあったときには心配ですよね。
1日の終わり、寝る前に充電器につないで、翌朝100%充電された状態でスマホを持っていく方がほとんどだと思います。
しかし、それで問題ありません。
スマートフォンは、液晶画面やプログラムのアップグレード非対応など、いくつかの理由で使えなくなるケースがあります。
充電の繰り返しでバッテリーが弱るよりも、そうした理由から使えなくなってしまうことも少なくないのです。
ですから、電池を気にして使い勝手が悪くなるほうが問題だと言えます。
また、バッテリーは充電の繰り返しだけではなく、衝撃や温度差などでも劣化が進んでいきます。
電池が劣化する要因3選
スマートフォンにはリチウムイオン電池(以下、電池)が使われています。
電池が劣化する主な要因は↓
①充電と放電を繰り返すことで劣化する「サイクル劣化」
②電池を満充電や電池切れ状態(その付近も含む)で放置することで劣化する「保存劣化」
③共通的に電池劣化を加速させる要因として「高温環境」
の3つが代表例です。
そもそも新品のスマホの場合、何回くらい充電できるのか
近年、電池の性能は上がっていますが、
現在のスマートフォンで多く使われている電池のメーカー保証サイクルは一般的に約500サイクル程度のものが多いです。
1サイクルの定義はエンジニアにより見解が異なりますが、電池切れから満充電まで充電して1サイクルとする見解が多いです。
だけど、僕の経験上では「継ぎ足し充電」というか、電池切れ状態や満充電に関わらず充電を繰り返すことも電池劣化に影響すると考えています。
毎日1回充電すると2年以内に劣化してしまう計算ですが、
500サイクル後の電池劣化具合は製品毎に異なるものの、一般的には日常の使用が難しくなるほどの劣化具合ではないので、
実用上の電池寿命については、もう少し長くなると思います。
バッテリー寿命を延ばす正しい使い方
電池は消耗品です。
なので、必要な充電回数を減らすことが重要です。
不必要な充電をしないように気を付けたり、正しい充電器を使用することがポイントになります。
先に話したように電池が少し減るたびに充電をするのは絶対NGです。
あと充電しながらゲームは絶対にやめましょう!
そして、満充電後に電池切れ直前まで利用して充電すれば充電回数を抑えることができます。
最近のスマートフォンには「電池劣化防止機能」を搭載した機種もあり、電池劣化を防止できます。
しかし、電池は消耗品ですので、電池劣化を完全に防止できるわけではありません。
そして、電池劣化防止機能は「満充電にさせない機能」であったり、「高温環境で充電を停止する機能」であることも多いので、この場合は「充電しても100%満充電にならない」ように見えますが故障ではないので安心してください。
普通に毎日充電と放電を繰り返しているスマートフォンが5年も持つことは基本的にないでしょう。
現に僕のスマートフォンも、2~3年も経てばバッテリーの減りが早くなります。
一番注意すべき事は、スマートフォンは充電しながら使う場合「充電時の発熱」と「稼働負荷の発熱」が合わさり、普段とは比べ物にならない程の温度になることがあります。
たぶんこれがスマホへのダメージが一番大きいと思います。
スマートフォンのバッテリーは、温度が高くなるにつれ急激に劣化します。
リチウムイオン電池の充電中の最高許容温度は45度前後といわれています。
ファンやヒートシンクなどを活用し最高でも温度は40度(できれば38度)以上には上がらないようにしましょう。
僕が手帳型スマホケースを使わない理由
手帳型スマホケース便利ですけどね、落ちにくくなるし(笑)
でも使ってません。
手帳型ケースはハードケースや軟質系ケースが革製などの手帳に接着されていて、そこにはめ込むタイプのものが主流ですよね。
つまりはプラスチックのケースでスマートフォンの背面を覆い、その上を更に分厚い革や紙で覆う構造となっています。
この状態でスマートフォンが発熱すると、タダでさえ熱伝導率の低いプラスチックに伝わった熱を、紙や革が保温してしまうのです。
そのため手帳型ケースは本当に排熱性が最悪で、夏の時期なら50度なんて平気で突破しますよ。
そんな状態のスマートフォンを充電しながら使ったりしたら本体のパフォーマンスも下がりますし、バッテリーも寿命を縮めてしまう恐れがあります。
なので手帳カバーを使っている人は、最低でも充電中(特に夏場)やゲーム中は、ケースから外すことをオススメします。