パリ・サンジェルマンのオーナーはカタール・スポーツ・インベンテストメント(QSI)というカタール政府系の投資ファンドの会長です。
簡略するとカタールという国家がPSGのオーナーみたいなものです。
カタールは石油資本を元に中東でも有数の富裕国です。
そんな国がバックについているPSGは世界でも1.2を争う資金を持つクラブです。
ちなみにオーナーのナースル・アル・ハライフィはカタールのタミール首長と非常に親しい間柄です。
一方でマンチェスター・シティのオーナーはシェイク・マンスールという方で、彼はアブダビの王族です。
個人で持っている保有資産は350億ドル(3兆5000億円くらい?)とも言われており、世界のお金持ちオーナートップ20という企画で1位でした。
しかし石油をたんまり保有している一族のオーナー、「総資産」という考え方が意味ないかもしれません。
本当の意味で底なしでしょう。
そしてパリ・サンジェルマンはQSI(Qatar Sports Investments)という会社が保有しており、オーナーはカタール首長のアル・サーニさんで、会長はアル・ケライフィさんです。
アル・サーニさんは、世界の王族で8番目にお金を持っている方のようで、個人資産は24億ドルとのこと。
彼のお金を運用しているQatar Investments Authority(QSIの親会社)の資産は10兆円とも言われており、こっちが実際パリサンジェルマンに使えるお金じゃないでしょうか。
パリサンジェルマンはヨーロッパのクラブとしては設立が遅く、70年代に誕生。
70年代は目立った成績はないですが、80年代以降は基本的にフランスリーグの中では上位に位置することが多いクラブです。
フランスリーグの中では昔から強豪といってもいいかと。
現在を除けば90年代が好成績を残していた時期でして、95-96年欧州カップウィナーズカップ(現在のヨーロッパリーグの前身大会の1つ)優勝が有名。
ロナウジーニョ、ベッカム、イブラヒモビッチ、ジョージ・ウェア、ジノラ、ジョルカエフ、ライー、レオナルドなど有名選手も在籍。
ただ、欧州きっての強豪というわけではなく、フランスの強豪という立ち位置。
00年代前半もフランスの強豪という立ち位置で、ロナウジーニョやパウレタなど有名選手も在籍していました。
ただ、成績はどんどん下降していき、00年代後半は下位に沈むように。
その状況が劇的に変化したのが11年のカタールの投資会社による買収。
ここから超絶金持ちクラブとなり、大型補強を繰り返して現在に至るという流れ。
レアルを銀河系と呼ぶならば、パリサンジェルマンはビックバンですね。
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カタールにワールドカップを持ってきたのは彼の力です
ブラッターやプラティニとも仲の良い彼だからこそなせる力です。
こういうのを見ると、パリの方がお金持ちじゃないでしょうか。
王族の資金力はサウジアラビア>アブダビ>ドバイ>カタールのようですが、王族のお金を全部つぎ込めるわけじゃないですし。
Qatar Investments Authorityはバークレイズ銀行の筆頭株主でもあり、イギリスの百貨店ハロッズやイタリア高級ブランドのヴァレンティノのオーナーでもあります。
どっちも底なしという意味で大差ないですが、権力もあるパリの方が、「意味のあるお金」持ちでしょう。
サッカークラブの資産価値はサッカークラブとしての資産価値で、指標みたいなものです。
有名富豪オーナーがいますが、オーナーが底なしだとしても財産全部注ぎ込んだりはしないので、クラブがお金持ちかどうかは資産価値で判断すべきだと思います。
パリサンジェルマンがエムバペを残留し続けられてる理由
エムバペはPSGと2022年まで契約がありますから、残留させるのは簡単です。
移籍に際し一番ネックになるのは、高過ぎる移籍金。
恐らく300億以上になります。
1人の選手にその金額を出せるクラブは、欧州には3つしかありません。
マンチェスターU
マンチェスターC
レアルマドリー
さらにFFPがありますから、収支バランスを考えたら、マンチェスターCは手が出せない。
この中でも、具体的にムバッペの獲得にむかえるのは、ユナイテッドとレアルだけ。
ちなみにバイエルン、ユベントスは1人の選手に300億なんて絶対に出さない。
バルサに至っては現在お金がないです(借金がありますね)
資金関係もありますが、パリはエムバペにとって自国のクラブです。
あせらずじっくり確実に成長したいって考えがあるかもしれない。
他国メガクラブへの若すぎる移籍はリスクも大きいです。
エムバペなら出場機会が極端に減ることはないと思うけど、レアルなんて即結果が求められるクラブです。
うまくいかないとバッシングも半端ない。
あのロナウドでも批判の的にされた。
プレッシャーがかかり過ぎない環境でじっくりやるのも大事だと思います。
PSGのオーナーは事実上のカタール政府機関であるカタール・スポーツ・インベストメンツです。
俗に言うカタール投資庁。
そこの代表者が表向きのオーナー的な役割をしている形です。
そもそもFFP自体が破産クラブを出さないために制定された制度なのでPSGとか無縁です。
なので無敵です・・・。
ただ過去に潤沢な資産があるクラブ(マンC、PSG)などは他クラブから妬みの対象にされてるので制裁は食らってます。
基本的にはチームの収支(チケット、グッズ、スポンサー、放映権等)で経営してくださいって制度です。
でも抜け穴があって、オーナーの関連会社がスポンサーになったり等いくらでも抜け道などはあります。
ちなみハード面(スタジアム修繕や、改築、クラブハウス等)ユースなど育成に関わる費用はFFP外なのでこちらに何百億使おうと大丈夫です。
シティは毎年どこかしらの増築(スタジアム、クラブハウス)をやっているのでとても施設が綺麗です。
ユーチューブに公式チャンネルがあるのでお勧めですよ。
レアルとバルサが強い理由は他のクラブよりもお金持ちだからではない
イングランドは、マンチェスターシティー、マンチェスターユナイテッド、チェルシー、アーセナル、リバプール、トッテナム。
これらのクラブが6強とか言われていますけど、選手力が拮抗気味に強いチームが多く、プレミアリーグ、UEFAチャンピオンズリーグ、FAカップ、EFLカップ、と何かと試合数が多くて疲れるシステムになってますね。
スペインリーグは、レアルマドリー、アトレティコマドリー、バルセロナ、今は3強な感じになっており、リーガ、UEFACL、コパデルレイ国王杯と。
試合数の負担がイングランドサッカーより選手の疲労が若干少ない。
プレミアリーグ勢もけっこうお金持ちではあるが、選手の負担の少ないスペインリーグの強豪クラブのがシーズンの後半戦は疲労が若干楽なスケジュールになることもけっこう大きいと思います。
ドイツがバイエルンミュンヘンばっかりにブンデスのスター選手を移籍させてUEFACLを獲りにいくのも上手いやり方だと思います。
バルセロナが強かった2000年代後半~2010年代前半頃はペップグアルディオラがカンテラ育ちの選手を起用して、
移籍組スター選手たちを排除しようとしたから、バルセロナの若手が伸びてあまり補強してなくて強くなったと思いますけど、
レアルマドリーが強いのは監督の采配もありますが、
お金持ちクラブだから強いのは間違いないと思いますね。
あとは、バルセロナとレアルマドリーが強いのは、メッシ、Cロナウド、モドリッチ、イニエスタなどの戦力的な強さとかはもう言わずもがなでもありますがね。
バルセロナとレアルマドリーはカンテラの若手の育て方も上手いと思いますし、
カンテラとトップチームの戦術方針に一貫性があることも、若手がトップチームに入ったときにプレーしやすい環境が整っていると思います。
攻撃は最大の防御なり、ですがまたその逆も然りです
そもそも現代サッカーのトレンドがポゼッションを高めて、ラインを上げて積極守備をする傾向にあり、一昔前のような緩いトランジションは時代遅れになってしまいました。
それによって規律が求められるようになり、個の集団でもチームの為にしっかりタスクをこなさなければならないというのが重要になってきています。
チームとしての連動や選手個人個人の戦術理解能力が必要になったことから、ただ質のいい選手を連れてきたところであまり差は見られなくなりました。
ボールを常に守って、相手に攻撃のチャンスを与えないということと、
攻める守備で相手を追い込んですぐに奪い返すもしくはカウンターにつなげるということ
この二つの強度が試合に大きく影響します。
バルセロナやレアルマドリードはこれに関しては他のチームと比較して格が違うと思います。
バルサは黄金期から続く名残があり、マドリーはそのバルサと幾度も鎬を削ってきました。
ライバルである互いの関係性がより彼らを強くするのだと思います。
クラシコ最高!!
バルサレアルは資金力も高いクラブですが上記のプレミア勢やpsgに比べて破格というほどの資金力に差はありません。
具体的な資金力の数字は公表されてませんが、マンUのが収益は上であったり、psgがネイマールに過去最高額の移籍金を支払ったりしてますが、
バルサレアルよりも確実に弱いと言えるので必ずしも資金力=強さにはなりません。
(ある程度は比例しますが)
レアルバルサが強い大きな理由はブランド力にもあります。
CLでの成績などクラブ状況がとても良く世界最高の2大クラブという名を欲しいままにしているのが現状です。
特にレアルは今の20代から30代前半の選手が子供の時期に銀河系軍団などのスターがおり今は1番多くの選手達が憧れているクラブですね。
そういった地位と金が最も融合しているクラブがレアルマドリードです。
一方バルセロナは下部組織の育成がとても上手く、
今はバルサのレジェンドのメッシ、イニエスタ、ピケはまだ現役、アルバブスケツはバルセロナの下部組織出身であり、
彼らが支えていることでバルサや強さがあります。
こういったことがあり今のレアルバルサの強さがあります。
それだけに今のバルサの経営状態には悲しいですね。