ライフワーク

デュアルワークは現代の参勤交代だ

働き方改革の中で、新たな働き方のひとつとして注目されている「デュアルワーク」。

dual(意味:二つの、二重)とwork(働く)を足した造語で、

二つの地域や二つの企業、二つの職種で仕事をするという新しい働き方です。

副業とちょっと違う!!

副業とは

明確な本業があり、それとは別に他の仕事もしている状態。

正社員がプライベートの時間を利用してお小遣い稼ぎをするときなどによく用いられる。

この場合の副業とは、あくまで本業のサブ的な仕事であり、本業よりも仕事にかける時間や得られる稼ぎは少ない。

今回は実際に東京と長野の二拠点で仕事をしている私が、デュアルワークを成立させるポイントを教えましょう!

今は東京にいる方が多いですが、実家が長野ということもあり将来は長野の方が滞在する期間は多くなるでしょう。

東京にいる時はマンションを借りています。

時間がない時はホテルを使ったりしてますね。

マンションにしろ、ホテルにしろ荷物は服とPCなどの電子機器、あとは歯ブラシや髭剃りなどの生活用品ぐらいです。

昔はスーツケースを使ってたのですが、これくらいの荷物ならリュックで充分だと気づき・・・今はリュックに入れています。

ほんと身軽です。

現代の社会はおそらく会社から課せられたノルマを追いかけるだけの仕事。

大企業の下請けとして要望に応えるだけの事業。

僕じゃなくても・・・(笑)うちの会社じゃなくも・・・(笑)

「代わりが利く仕事」に奔走するばかりで、能力を発揮できていない人や企業。

そういった人や企業が、「自分たちにしかできない仕事」を創出することで”働くアイデンティティを取り戻す”ことができたなら、

今の日本の産業は、もっともっと魅力的に活気づいていくはずだと思う今日この頃です。

二拠点生活(デュアルライフ)とは

二拠点生活(デュアルライフ)とは、2つの地域に拠点を持ち、生活することです。

たとえば、平日は都市部で暮らして働き、週末は田舎の拠点へ移動してリラックスする(今の私がこれ)、

というような二拠点を行き来するライフスタイルのことです。

そんな二拠点生活が浸透し始めた要因は、さまざまあります。

理由の1つとして考えられるのは、働き方が多様化し、

それに合わせてライフスタイルも柔軟に対応できるようになってきていることです。

政府も積極的に働き方改革を推進し、その一環として副業などを促進しています。

より自分らしい働き方を選ぶことが一般的になってきました。

このような背景が私の勤めている会社にもきて、二拠点生活をするきっかけになりました。

二拠点生活で可能な仕事スタイルは?

では、二拠点生活でどうやって生活の質を確保していくか、について見ていきます。

二拠点生活で可能な仕事の種類は、以下の4つが挙げられます。

勤務先の拠点を行き来する

二拠点生活をしたいけど、今の仕事も続けたい方は、私も実践している勤務先の拠点を行き来するという二拠点生活が考えられます。

電車や車で2時間程度の距離であれば、週末を利用して行き来できる可能性もあります。

私の場合東京⇔長野で1時間30分ぐらいです。

業務委託

企業に雇用されるのではなく、仕事の内容ごとに契約を結んで働く方法です。

業務委託とフリーランスを混同することがありますが、フリーランスは働き方であり、業務委託は契約方法なので、意味が異なります。

業務委託であれば、業務に携わる時間を自由に調整できたり、自分で働く場所を選んだりすることができます。

リモートワーク

いわゆる在宅勤務のことです。

「テレワーク」という呼称を用いる場合もあります。

所属する会社のオフィスではなく、自宅など都合の良い場所で働くことができます。

安心・安全なインターネット利用環境が構築されたことで、職種によって、オフィス以外での勤務を認める企業も増えているようです。

総務省の通信利用動向調査によると、リモートワーク(テレワーク)導入企業はゆるやかな増加傾向にあるようですね。

フリーランス

会社や組織に所属せず、個人で仕事を請け負うのがフリーランスです。

職種としては、「システムエンジニア」「プログラマー」「Webデザイナー」「グラフィックデザイナー」「ブログライター」などがあります。

インターネット環境の向上やクラウドサービスの普及などにより、場所にとらわれず仕事をすることができます。

二拠点生活にかかる費用はどれくらい?

二拠点生活ができる仕事のスタイルを見てきました。

次に、二拠点生活でかかる費用について解説します。

費用面のデメリット

二拠点生活を検討するにあたって、

費用面で不安を感じる方がいらっしゃるかもしれません。

特にどんな費用に関してデメリットがあるのか、3つ挙げてみます。

家賃や家電・家具などが二拠点分必要

2つの地域に居住するためには、両方に住まいが必要になります。

居住コストは、単純に言えば倍になります。

さらに、生活用品や家電・家具もそれぞれの家に必要なため、費用面で負担が増えるデメリットがあります。

私の場合、長野の方は実家なので費用面がかなり少なくなってます。

移動交通費がかかる

2つの地域を行き来するため、移動の度に交通費がかかるデメリットもあります。

車で移動する場合は、ガソリン代や高速道路料金などの負担があります。

また、都会と地方を結ぶ新幹線や電車を利用する方はその料金が往復かかります。

さらに、二拠点目の交通手段として車を所有する場合は、その維持費もかかってきます。

安定収入は得られにくい

会社に所属したまま二拠点生活を行う方を除いては、フリーランスなど、独立した事業主として収入を得ていく可能性が高くなります。

常に一定の仕事があるという保証はなく、会社員と異なり、収入が安定しにくいデメリットがあります。

費用面のメリット

二拠点生活の費用に関するデメリットを確認しました。メリットも見てみましょう。

都市部より地産地消商品や住居費が安い

二拠点目のエリアによっては産地が近く、物価が割安になる可能性があります。

新鮮な魚、貝類、野菜、果物など種類が豊富で、リーズナブルな価格で手に入るメリットがあります。

長野の場合は水が本当においしいです。空気もやはりきれいです。

また、地方の物件は安く賃貸できたり、所有するにしても、中古の良い物件が低価格でご購入できる場合があります。

地域によっては行政の移住支援制度を活用できる場合も

二拠点生活の希望者を支援するため、各地域でさまざまなサポート体制が設けられています。

地域によっては、地元の方でなくても、住まいや仕事、子育て、医療といった行政制度を活用できるメリットがあります。

主な移住支援制度を紹介

最後に、二拠点生活におけるメリットの1つである、移住支援制度情報の一例を紹介します。

長野県の例

長野県では、県内55市町村において、最大100万円の移住支援金を支給する制度があります。

首都圏(埼玉県、千葉県、東京都及び神奈川県)・愛知県・大阪府から移住し、県運営の求人マッチングサイトにて採用された方が対象となるなど、一定の条件があります。

詳しくは、長野県のサイトをご覧ください。

まとめ

今回は、2つの地域に拠点を持ち、生活する「二拠点生活(デュアルライフ)」についてご紹介しました。

二拠点生活(デュアルライフ)は、一部の限られた方々だけでなく、都会に住む一般層にも浸透してきています。

その理由の1つは、働き方の多様化により、ライフスタイルも柔軟に対応できるようになってきたことが考えられます。

可能な仕事スタイルとして、場所にとらわれない働き方ができるフリーランスなどがあります。

費用面では住まいや生活用品が二拠点分必要であることや、移動費用がかかるデメリットがあります。

メリットとして、二拠点目の地域の物価が安い場合や、移住支援制度を活用できることが挙げられます。

二拠点生活では、田舎と都会など、両方の異なる生活ができることで、自分の価値観に変化を与えるきっかけにもなりそうです。