はじめに言っておくとYouTubeはチャンネル登録者数、再生数、視聴維持率など、様々なデータからユーザーが投稿した動画で使用されるコーデックを最新VP9か旧コーデックのAVC1へ振り分けています。
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投稿者はコーデックをAVC1にするか、VP9を使用するかの選択権が与えられない
YouTubeの投稿者は、登録者数や再生数で受けれるサービスが違います。
最近実装された目次機能も一定の基準をクリアしていないと、使用できない状態です。
しかし、再生コーデックまでも影響しているとは自分でも思いませんでした。
近年見る広告や同じ1080pで投稿している友人達の動画が、かなり高画質になっている事に気付き。
私も1080pで投稿しようと思ったのですが、チャンネル登録が少ないので無理という結論に。
そもそも、多くの人たちは「スマホやタブレットで1080pの動画を見る為、4Kは必要ない」と思われますが、YouTubeでは24fps, 30fpsの様に低いフレームレートを使用している動画だと高いリフレッシュレートも必要がないので1080pの動画は、コーデックがAVC1になります。
逆に60fps / 120fpsの様に多くのフレームが使われている動画だと、リフレッシュレートも高くなるので1080pでもコーデックVP9へという感じです。
「4Kで撮影して1080pで書き出す(ダウンコンバート)」という方法は、同じ1080pでも「高品質な1080p」の動画を作成する為の方法です。
コーデックはMPEG2かMP4/H264で、なるべくビットレートは高めにして作成した動画を普通にアップするだけです。
高画質のデメリット
そもそも、YouTubeは動画再生時に2種類のコーデック「AVC1」と「VP9」を使用しています。
簡単に違いを言うと、VP9の方が高画質で、AVCが低画質になる。
つまり、高画質のVP9でコーデックされるように動画をアップロードできれば高画質で再生される。
AVC1は画質がザラザラで、VP9は綺麗な画質で再生されるというだけです。
「再生中の動画を右クリック→詳細統計情報」を開く事で再生時のコーデックを確認できます。
“Codecs”と書かれている部分です。
1080pではなく2K, 4K, 6K, 8Kの動画ファイルをアップすれば、YouTubeが推奨する映像ビットレート(Mbps)を軽く超えるので、強制的にVP9コーデックを使用できる様になります。
もともとの動画をめっちゃ高画質にすれば強制的に1080pにできるということ。
フレームレート(FPS)とは動画の1秒あたりの再生に用いられる静止画の枚数です。
画質そのものには影響しませんが、 数値が大きい方が滑らかな映像になります。
一般的なフレームレートは 24、25、30、50、60fpsあたりですが、編集に用いる動画を読み込んだ際のフレームレートのままエンコード・投稿すれば大丈夫です。
最適コンテナ(拡張子)&動画・音声コーデックはこれ
Youtubeがサポートする動画フォーマット(拡張子)としては MP4・FLV・AVI・WMVなどなど多数ありますが、 現時点でYoutubeが推奨する最適フォーマットは「MP4」です。
また、mp4動画の動画・音声エンコードはAviutl等を用いた「H.264コーデック」及び「AAC-LC」が推奨されます。
投稿初心者はアスペクト比に気を付ける
iPadでゲームアプリを投稿するとiPadのアスペクト比の仕様上、どうしても左右に黒い帯がでてしまいます。
これはどうしようもないので、スマホゲームアプリを16:9で投稿したかったら、iPadではなくiPhoneで投稿しましょう。
YouTubeへ動画をアップロードする際は、初心者であれば高画質であることを重要視するでしょう。
しかし、ハードディスクの容量を占めることや作業の長時間化を避ける為に、ジャンルに合わせた画質の選択が必要です。
YouTubeにおいて、視聴回数やチャンネル登録者を増やす為には画質の他に動画のテーマなどポイントがあります。
YouTubeが採用している画面解像度はこちら
上記では144pが一番荒く、2160pが一番細密な画面解像度です。
このうち、一般的に利用するのは、360pから1080pかと思います。
その他の解像度は、低すぎて見るに耐えなかったり、逆に高すぎて再生できる端末が少ないです。
なお、「p」というのは「プログレッシブ」という意味です。
縦横の比率は、4:3か16:9です。
現在は16:9の画面解像度を採用する場合がほとんどです。
これは、テレビやモニターなどの画面がそうなっている場合がほとんどであるという事や、カメラ(撮影機材)がその比率で撮影するためです。
最適な画面解像度を考えよう
高解像度の動画ファイルは、ファイルサイズが非常に大きくなります。
画面解像度を上げれば上げるほど、巨大なファイルサイズになるという事です。
ファイルサイズが大きいと、視聴者に対しての動画データの転送が遅くなったり、スマホの場合は毎月のデータ通信量がすぐなくなってしまうなどのことが起こります。
インターネットの世界において、ファイルサイズが大きいことは、基本的に良いことではないのです。
高画質にすれば動画データが大きくなり、モバイル環境では視聴が厳しいです。
すくなくともスマホ環境では、あの小さな画面で、フルHD以上の高解像度の動画を視聴させるメリットはあまりないと私は思います。
好みの問題ですね。
スマホ向けに、フルHD以上の画面解像度、4K画質などでの動画配信を行うことは、意味がないと言っていいでしょう。
720pまでで十分です。
スマホで高画質を目指す場合は、720pの解像度でビットレートを高めることで、きれいな画質に見せることができるでしょう。