サイクロンマグナムのGPチップが無傷な事を知り、星馬烈がマグナムを新たな姿に育てることを提案。
サイクロントライコブラEVOハリケーンマグナムを基に全員の協力の元、
全体的なカウルのデザインやコンセプトは豪、ウイングは烈、駆動系や精密部品は藤吉とJ、動力部はリョウの案を組み込んで開発。
テスト走行時点でもかなり速かったのだが、そのスピードを制御できず途中でコースアウトしてしまった。
原因はシャーシがひび割れしたため。
この時のシャーシはサイクロンマグナムを作った際に作られた試作品。
余りのスピードに悲鳴を上げ、耐久値が限界を迎えた。
そこで土屋博士は鉄心に相談した結果、もしかしたら山小屋にZMC製のシャーシがあるかもしれないと言われ、捜索の末なんとか発見。
しかし、今度は遅い。
原因はボディとシャーシの相性が悪いことだった。
剛性が無かった試作品シャーシだったが、それゆえにボディとシャーシがうまい具合にしなり上述の動きを実現していたのに対して、ZMC製のシャーシは頑強な分動きが固かったのだ。
テストコースでのハイスピードを再現するべく、セッティングをやり直すために戻ろうとした豪がモトクロスバイクを偶然見かけ、それに付いていたサスペンションをヒントにシャーシを前後に分けてサスペンションを装備。
土屋博士でも思いつかなかった方法だが、これが大正解となった。
レース当日の朝に完成したため、レース中はまだ名前が付いておらず、ミニ四ファイターもレース中は「ニューマグナム」と呼んでいた。
デビュー戦を勝利で飾り、その後名前を授かる。
名前の由来はJが「ハートビート」と発したことから。
最初はそのまま「ハートビートマグナム」にしようとしていたが、鷹羽二郎丸に名前が長いといわれたことからハートを取って「ビートマグナム」となった。
最高速はパワーブースター起動時のバックブレーダーを上回る。
サスペンションの効果で着地時のショック吸収力も増し、オフロードにも対応可能に。
しかし、サイクロンマグナムより更にダウンフォースが強くなってしまったためマグナムトルネードを発動できなくなってしまった。
そのためマグナムダイナマイトが編み出された。
長距離の下り坂などで最高速が達するとウイリー状態になり、
そこから車体を折り曲げて大ジャンプしコースをショートカットする。
ただし、ウイング角度やサスペンション次第で発動しない場合もある。
あまりに強力過ぎるためか劇中で成功したのは3回のみ。
コース上のベストラインを走ることでポテンシャルを発揮するようになっており、
高速走行中にラインを外れるとスピンするおそれがある。
それを回避するためにGPチップが豪の意思と関係なしに減速させるため、対アストロレンジャーズ戦ではその弱点を突かれて苦戦してしまう。
しかし、このレース以降はその描写はない(マグナムが慣れたのか、弱点を認識した土屋博士が修正したのか、若しくはアストロレンジャーズ以外の他チームが弱点を知らない可能性も)。
リタイヤすることもあるが先代のサイクロンよりは少なく、また豪の成長も相まってエースとして活躍する場面も多い。
こちらもベルクカイザーやバックブレーダー、ディオスパーダと必殺技なしのデッドヒートを繰り広げた。
ファイナルステージ最終日で1位を取り、第1回ミニ四駆世界グランプリのチャンピオンカーとなっている。