ライフワーク

【刹那の10秒】ヒソカとツェリードニヒは最強で天才

冨樫義博先生が『HUNTER×HUNTER』で挑み続けているのは、少年漫画という枠組みに収まるはずもない、漫画という物語形式そのものに対してだろう。

複雑極まりない設定や一読しただけでは読み解けない心理描写、いくつもの登場人物と出来事が同時進行する構成。

僕たちファンはそれを、読み解く自由が与えられている。

俺様使いのベンジャミン…男→第一子→王妃は警護の統括が可能→男の中の第一子→軍事副顧問私設兵を臨時ハンターに紛れ込ませた。

クラピカ好きの傲慢で浪費の多いチョウライ…男→男の中の第二子→資金力最大マフィアのケツ持ち→王妃は第三→4層

黒幕のクズ…男→男の中の第三子→資金力二番目マフィアのケツ持ち→王妃は第一で、軍事副顧問除くと王妃の第一子→3層

私設兵がハンター不合格になったバカ…男→男の中の第四子→資金力最低マフィアのケツ持ち→王妃は第二で、王妃の第三子→5層

一人称が名前の女…女→第二子→王妃は警護の統括が可能→王妃の第一子→王妃所属兵の実質の所有者。

憤怒で自称政治力があり、ハルケンの裏バージョンの人物…女。

悋気な女…女→宗教の教祖。

好色男…男→王妃所属兵は暗殺部隊。

市民運動家…男→活動家の仲間が多い。

下位王子…ハンターと結託。

今後ハンターハンターで重要なキーマンとなることは間違いない男ツェリードニヒ。

ヒソカと同じように、ストーリーに良いアクセントを生んでくれるキャラクターのはず。

現状ツェリードニヒに関して判明してる情報をまとめてみた。

ツェリードニヒは、カキン王国の王子の一人。

カキン王国はナスビ=ホイコーロという国王が収める国。

本来なら入るべき条約にも加盟しておらず、無法国家とまでは言わないものの、かなり異端国家にカテゴライズされてる国。

そのため本名は「ツェリードニヒ=ホイコーロ」か

ちなみにヒソカ対クロロ戦の開始冒頭、リングアナウンサーによって、ヒソカのフルネームが、ヒソカ=モローだということが判明しました。

ファンの間では、画家のギュスターヴ・モローが元ネタではないか? とささやかれていますね。

その多くは、モローの描いたサロメ(新約聖書では「ヘロディアの娘」)の絵が根拠となっています。

モローが謎かけに答えられなかった者を殺すスフィンクスの絵を繰り返し描いたことなども興味深いですね。

サロメと言えば、モローの絵画と並ぶ有名な作品、オスカー・ワイルドの戯曲『サロメ』を多くの人が連想することでしょう。

この戯曲『サロメ』が元ネタで、サロメ=クロロ、ヘロデ王=ヒソカなら、ヒソカが最終的に勝つのでは? という意見もありますが、実際に勝ったのはクロロでした。

ここでは「エロド(ヘロデ王)が繰り返しダンスに誘ったこと」と「新約聖書が元ネタである」ことに注目したい。

ツェリードニヒの念能力の発動条件は「絶」

ただツェリードニヒは既に「凝」ができると思うんで、既に見えててもおかしくないんですが、現状だとまだ見えてないのか?

それでもティータの攻撃を交わしてることから、ツェリードニヒはこの念獣の扱いを熟知してる可能性も。

実際、その通りでした。

「666」は獣の数字とも呼ばれ、新約聖書のヨハネの黙示録に記述されている謎の数字。

このヨハネの黙示録は預言書的な側面が強かったんですが、どうやらツェリードニヒの念能力は「未来予知+改変」とのこと。

ただあまりにチートすぎる念能力だからか、どうやら発動条件は「絶発動時のみ」 に未来予知は限られるようですね。

ワンピースも見聞色の覇気を極めると数秒先の未来予知ができるように、絶で集中力を高めた上で更に「無防備状態」になることで制約を倍増させることで可能となるのでしょう。

リスクはそれなりに大きいものの、最終的に「未来の改変できる」ことまで考えたら安い代償です。

そのため順当に行けば、ツェリードニヒがカキン国王になる道以外は考えにくいほどに最強クラスの強さを発揮。

カキン継承戦では幻影旅団なども参加済みですが、クロロやヒソカあたりも目ではないかしれない。

カキン王子は10数名ほどおり、ツェリードニヒは第4王子

ツェリードニヒの年齢は30代40代あたりと考察されます。

現在ハンターハンターのストーリーはナスビ=ホイコーロ主導のもと、暗黒大陸に向けて渡航している最中。

そして、暗黒大陸に到着する間でホイコーロは「次期国王を決める」ため、カキン王子同士の生き残りをかけた血みどろのサバイバルが行われております。

この船にはヒソカや幻影旅団、他にも元十二支んのパリストンを中心とした協専などのメンバーも大量に参加しており、ストーリー的にはやや渋滞気味ではあります。

とにかく自分に絶対的自信を持っており、他者を徹底的に見下す男。

例えばカキン継承戦において、長男ベンジャミンに向かって「おお神よ…感謝します…ようやく腐った糞ゴミ共を全員心置きなく一掃出来るわけだ。震えて眠れベンジャミン。国王は俺だ」と宣戦布告・・・。

ヒソカも自分に絶対的自信を持っていますが、他者を見下すことはしません。

なのでヒソカの方が私は好きです。

このツェリードニヒが一番キライな存在が「嘘をつく女」

おそらくツェリードニヒからすれば、女性というだけで既に劣った生き物であり侮蔑の対象。

そこに加えて高尚な自分を裏切るような行為をするなんて、きっと豚屑中の豚屑の扱いになるのでしょう。

もう、この時点でツェリードニヒがいかにヤバイキャラクターかが分かるはず。

でも、ここでツェリードニヒのヤバさは終わらない。

完全にサウジアラビアの王子様も真っ青のキャラクターだ。

ツェリードニヒ並の念能力のインフレは必須なのかも知れない

ツェリードニヒはとにかくあらゆる面における天才で、それは念能力においても同じだ。

明らかに「天賦の才」をずば抜けてるレベルで、下手するとツェリードニヒは主人公・ゴンやキルアを余裕で超えるほど。

今後、カキン継承戦後の暗黒大陸編には五大厄災なる存在も待ち構えてる以上、ツェリードニヒ並の念能力のインフレは必須なのかも知れない。

果たして「悪の権化×念の天才=ツェリードニヒ」は一体何をもたらすのか。

正直、クラピカが余裕で無様に負けちゃう未来しか見えないものの、逆にクラピカがツェリードニヒの未来改変の念能力を奪えたら面白い。

ツェリードニヒは一度スイッチが入れば、集中力はプロハンターですら驚愕するレベル。

この桁外れの集中力が圧倒的な筋力や身体能力にも繋がっており、まさにツェリードニヒを最速で強化させている「根源」と考察される。

例えば、「凝」もたった数日でツェリードニヒは習得してしまう。

『ハンターハンター』の主人公・ゴンやキルアも半日程度(一晩)で凝のコツを掴めてるものの、それ以前に数ヶ月以上ずっと纏などの修行を行っていた。

ツェリードニヒのように一発でいきなり凝まで習得できたかは疑わしい。

今回のカキン継承戦においても、念能力の存在を知ったツェリードニヒは一瞬で体得。

「絶」や「練」など無理やりオーラで攻撃してこじ開けなくても、自力で念能力を開花させた天才っぷりを発揮。

さらに、メルエムの直属護衛軍・ネフェルピトーの水見式ですら「葉っぱが枯れる」というものだったのが、

何とツェリードニヒの場合、水見式は葉っぱが枯れるだけではなく、水もボコボコに沸騰した上に腐る

本人も「臭っさ」と語っている通り、コップから毒々しい煙が沸き立っております。

ツェリードニヒは完全にネフェルピトーを超えるほど不吉。

刹那の10秒を解説

ツェリードニヒが能力を発動して視られる10秒後の未来は、現実時間では一瞬。

未来を見終えた後に、現実の10秒が発生し、そこでツェリードニヒが行動を変えても、

能力の範囲に居る者は予知夢のツェリードニヒの姿が見えている。

確かにこれだとツェリードニヒの刹那の10秒は不可避攻撃や広範囲攻撃、10秒前に仕込んでいる攻撃などで攻略可能ですね。

とはいえ、これらは当たり前ですがツェリードニヒ以外にも当てはまることで…。

刹那の10秒のもっとも重要なポイントは10秒間周りの認識とは別の行動ができることだと思っています。

10秒先の未来が見えたとして、不可避の攻撃だった場合は絶望の10秒間を迎えることになる。

おそらくこれがツェリードニヒの最後の死に方になると考察。

10秒ごとに目瞑って絶を繰り返せば、ひたすらに幻覚の中を行動できるようになるわけだから、チート級に強いともいえる。

だが、刹那の10秒自体は最強レベルで強いけれど、ツェリードニヒ自身が強くない(念を覚えたて)からツェリが対応できる範囲が非常に限られている。

本人の強さと能力の強さのバランスが取れてるなと思う。

クロロがこの能力を有していたら、他の念能力との掛け合わせでどんな対処もできる正真正銘の最強な存在になってしまうだろう。

ゴンがギドのコマを絶で避ける時に目を瞑っていたように、纏や絶をする時に目を瞑り集中するのは自然な行為なので、絶をして目を瞑るシチュエーションがほとんどあり得ないとは思わない。

むしろ四大行習得手前で特質念獣が発現したのは、そのシチュエーションを見越しての事ではないか。

例えばラブリーゴーストライターにしても、偶々名前と生年月日を書いた白紙を受け取るシチュエーションが来なければ能力が発現している事に一生ネオンは気付かないのだけれど、順序が逆じゃないだろうか?

念能力の資質のあるネオンが占いに興味があって占いの真似事をした事をトリガーとして念能力が発現したと考えるのが自然ではないか。

念習得という過程(制約)を経た事によってツェリードニヒは強力な念能力に覚醒することができたが、仮に念修行を行っていなくとも、ハルケンブルグのように別の出来事がトリガーとなって守護霊獣のサポートの元に似たような能力が発現していた可能性は高かったように思える。

ツェリードニヒに限らずホイコーロ一族は皆、特質系で念の才能に恵まれた者ばかり(ハルケンは放出か操作っぽいが)

ハルケンブルグは念修行を経ずに強力な念能力に覚醒しているので、わざわざ修行を行っていたツェリがバカみたいになるので、修行を行った分、強力な能力を発現できたと思いたい。

せっかく修行したんだから、まだメモリに余裕があるのなら第二第三の能力を開発する事も可能なんじゃないだろうか。

視点は守護霊獣ではなく10秒後の世界に先行している特質念獣のものだと予想している。

効果範囲も視界に収まる人間にのみ幻覚を見せるものだとしたら、けっこう使い勝手が悪いのではないか。

そっちの方が全世界に影響を及ぼすよりエネルギー効率はいいので現実味はあるが。

パートナーを得るとしたら馬念獣で作る下僕だろう。

皮を剥がれ、意識はそのままに忠実にツェリの命令に従う念獣と化すのではないか。

パイロのように念獣の口の中に居るテータを未来視した。

「未来を視る」という能力は、過去にネオン・ノストラードのラブリーゴーストライターの例があったが、

ツェリードニヒの能力の強みは予知夢で見た世界の時間を、自由に行動しても対象に気づかれないこと。

それにしても、「絶」を行なったら、念能力が発動ってどういうことなのよ冨樫先生。