ライフワーク

ドラゴンボールがパチンコにならない理由

少し前の話ですが、某メーカーがスロット(だったと記憶しております。違ったらすいません。)でドラゴンボールをコラボさせたいと企画を鳥山先生に提出し、承諾されました。

が、ギャンブルと知らずに承諾してしまった先生は、ギャンブルとのコラボと分かった途端契約を急きょ拒否した、という話を聞いた事があります。

あいまいな記憶ですので、多少違う点もあるかと思いますがご了承ください。

それで製作に取り掛かっていたメーカーは残念無念。

完成間近だったためなのか、損したとかしてないとか。

という事で天地がひっくりかえっても無理ですね。

以下はその時の雑誌インタビューの様子↓

パチンコでドラゴンボールは出たことはありませんし、今後もきっと出ないでしょう。

さらに、鳥山明先生は以下のようなことを言っています。

鳥山「この前もパチンコ会社からドラゴンボールで 作らせてくれってきましたよ(笑)でも、きっぱりと断りました」

─なぜですか?

鳥山「私は自分のキャラクターが、パチンコという大人の賭博に 使われるのが我慢ならないんですよ。

漫画を大人の賭博に使って、 お金のために誇りを捨てる人たちがたくさんいる」

─たとえば誰ですか?

鳥山「誰でしょう?(笑)たくさんいるじゃないですか。

私は絶対に、パチンコに作品を売ったりしませんよ。

だってそうでしょう、自分の子どもを賭博屋に売る人間がいますか?」

これが鳥山明のパチンコ観ですので、 ドラゴンボールがパチンコになることはありえません。

週刊東洋経済のパチンコ台についての特集で、パチンコ機器開発メーカー幹部の方が鳥山明氏が首を縦に振らないと言ってましたから。

もし発売されたらメガヒット間違いないのに。

私もドラゴンボールならうってみたいです。

北斗の拳の作者の原哲夫さんはパチンコの版権で、コミック売上より遥かに多い収入を得たと語っています。

ちなみに北斗の拳は発行部数1億ですから40億、原作者と二等分しても20億です。

それ以上の収入をパチンコで得ており、一説には100億以上との事です。

北斗の様にパチンコでヒットするとはかぎりませんが、ドラゴンボールなら数十億は固いでしょう。

自分の生み出した子供をギャンブルの題材にする親が何処にいますかと、語っていましたが。

これは鳥山さんっぽく無い発言に思います。

これは私の想像ですが、ドラゴンボールは関連商品グッズの販売利益が凄まじぃです。

もしかすると子供向けのイメージダウンを避ける為にパチンコ化をバンダイから禁じられているんじゃ無いのかと思います。

ドッカンバトルのように。

そして、その分グッズ売上のマージンを上乗せされてるのかなと。

鳥山先生のギャンブル嫌いは有名です。

基本的にパチンコ・パチスロにすると権利者は莫大な利益を得ることになります。

鳥山先生は利益なんてもう遠い世界のお方でしょう。

わざわざ嫌いなことしてまで収入を得なくても・・・。

ワンピースに関してはまだ連載中ですからね。

確かジャンプコミックは連載中のものに関してはパチンコ・パチスロにはしないという方針のはずです。

少年少女に夢を与えるジャンプが大人の遊技機器になるのは確かに問題がありますね。

18歳未満の子どもたちも興味を持ち、パチンコ屋に行きかねませんからね。

鳥山明先生はドラゴンボールは子供のコンテンツだと考えているんですね。

確かにドラゴンボールはファンが年齢を重ねても、ゲームやグッズはちゃんと子供も楽しめるものになっています。

他の作品は当時子供だった読者に向けて内容も大人向けにしたり、青年雑誌に連載してますが、ドラゴンボールは内容もやはり子供に向けてであり、超のコミカライズも最強ジャンプと低年齢雑誌に掲載されてます。

ドラゴンボールは子供に向けてのコンテンツであるから、稼げるからといって大人しか楽しめないパチンコはないだろう。

と断わるのが本音でしょうね。

メーカーとしては喉から手が出るほど欲しい版権でしょうが、原作者は断るでしょう。

一般的に自分の作品がパチンコ、パチスロになることを手放しで喜ぶ人は少ないです。

やはり、パチンコ、パチスロになることはイメージがあまり良くなく、特に少年漫画であれば尚更です。

最近になってジャンプ漫画がパチンコ、パチスロになることはありますが、多くは連載が終わった作品です。

(ろくでなしブルースやリングにかけろ、聖闘士星矢など)このあたりは、原作者の意向もあるでしょうが、例えば「ドラゴンボール」の鳥山先生はパチンコ化に断固反対です。

(補足)最近、マガジン連載中の「賭博覇王伝 零」がSANKYOからパチンコ化されたように、連載中の少年漫画だからといって必ずしもパチンコにならないわけではありません。

ただ、珍しい例ではあります。

基本的には原作者の許可以前に少年誌に連載中の作品はパチンコパチスロ台にはならないです。

さらに言えばワンピースなら集英社が作品の権利を持っている間、最低でも連載終了してから5年間位は無理です。

普通に少年少女の為の漫画って大原則があるわけですから。

最近アニメなどはすぐパチンコになったりしますが、あれは少年誌連載でもない作品です。

しかも、パチンコメーカーが制作会社を子会社にしている場合がほとんどです。

ワンピースなら出たとしても10年以上はかかります。