私は4-7-1帥はパームの中のメルエムだと思います。
孤孤狸固とハンターvs蟻の最終決戦は大変リンクしていますので、そうだと仮定します。
孤孤狸固の布陣を敷いたメルエムはハンター側の中将新(ミニチュアローズの毒)にて、これ以上に道は無く、死路にあると悟ります。
コムギにメルエム自身が毒に犯されていると告げるシーンはまさに、自分がすでに死路に立たされていることに気づいているということでしょう。
メルエムがコムギに会いに行ったとき、コムギは寝ながらも軍議を指していました。
そこで飛び出た4-7-1(死なない帥)。
王はコムギを起こし、軍議を指し始めます。
コムギは思いついてしまったんですといい、
新しい一手4-6-2忍(死路に忍)を指し、メルエムは死路が生きた・・・と言っています。
そうなると、寝言の4-7-1(死なない帥)はその後の指し手の一つでしょう。
主観ですが、コムギと出会い、他者との繋がりや絆をメルエムは知りました。
死ぬことが確定しても、コムギと軍議をずっと打っていたいという生きる目的をみつけた王はまさに死路が生きた状態だと思います。
つまり4-6-2忍はコムギのことで、それを境に孤孤狸固は物理的な世界から精神的な世界へ段階を変えたのだと思います。
となると、その後の指し手になるであろう4-7-1帥はメルエムを見届けていたパームの記憶に残っているメルエムかなと思います。
二人の関係を見たのち、パームは感激して涙を流しています。
おそらく、メルエムとコムギをパームはずっと忘れることはないでしょう。
と、なると二人はパームの心の中で生き続けている、
つまり、死んでいないのだと思います。
死なないといえば、ヒソカの強さについてです。
クロロには、負けましたが、クロロ自身が、作中トップクラスの強さです。
勝てるのは、王、ユピー プフ ピトー。
など、人間では、届かないレベルか、ネテロの様に人間では、限りなく王者や護衛軍に近い存在だけだと思います。
それ以外ならクロロが、最強そうです。
ゼノやシルバの様なゾルディック最強クラスを2人同時に相手をしても本気では、無いからです。
しかし、ヒソカに関しては、かなり用心深く準備してたし本気でした。
それでも少し危なかったし。
この事からゼノ、シルバより危ない相手とクロロが、評価したと思います。
ヒソカは、旅団員からも一目置かれてます。
旅団員一人倒してるし。
ヒソカの強さは、体術やパワーの様な基礎戦闘力も一流ですが、
それより頭脳に有りそうです。
ヒソカは、旅団員より格上でゾルディックよりも格上でクロロと同格だけど、やや劣るレベルぐらいでしょうか。
全体的な強さなら人間クラス準最強見たいな位置でしょうか。
ネテロは、どう考えても無理そうです。
クロロは他人の能力を駆使して戦うので、ヒソカの戦闘理念とは真逆の方向ですね。
天空闘技場での戦いはクロロが100%勝つと言い切ったのも当然の対応です。
そうやってカードを揃えて敵を倒すのがクロロの戦法だからです。
ゼノみたいな年長者相手にはやりづらいみたいですが。
ヒソカは旅団員を始末してクロロの精神面に付け入るか、よほど大きな隙でも作らないとクロロには敵わないと思います。
全体的には、メルエム(復活)>ゴンさん≧メルエム>ネテロ(百式観音)≧護衛軍≧ゼノ≧シルバ=クロロ≧ヒソカといった感じですかね。
シンプルな体術ならヒソカ>クロロ。
クロロは手持ちのカードによって強さが変わるって感じです。
ゼノとシルバも本気でやりあってないので、クロロだけが手を抜いていた訳ではない。
それは戦闘後のやり取りで分かる。
クロロvsヒソカも1対1と見せかけた旅団の手助けありの状況でのもの、
クロロにとっては鬱陶しいからハメてでも倒しておくくらいで、
ヒソカの望むタイマンをする気なんて無かったはず。
HUNTER×HUNTERという漫画の性質上、
単純な強さだけが強さじゃないという意味ではクロロの圧倒的な勝ちでしたが。
現状で一番強く見えるってくらいではないでしょうか。
結局のところはシチュエーション次第なのではと思います。
ヒソカの能力は比較的どんな状況でも使いやすい応用力の効く能力。
クロロは状況に合わせて必要な能力を使用できるタイプ。
ただ、クロロが普段どれだけの能力を保有しているのかは不明ですが、
必ずしもあらゆる状況に完全にマッチできるのかは疑問です。
実際、天空闘技場ではタイマンだとしても、シャルとコルトピから能力をわざわざ借りたのですから、
普段持っている能力だけでは、ヒソカ(闘技場)での戦いに完璧にマッチはしていなかったのでしょう。
これは、言い換えれば闘技場での戦いが突発的な物であり、
普段持っている能力だけだったなら戦いの過程や結果は大きく異なっていたでしょう。
もし、互いに万全の体調の時に事前準備なしに突発的に戦闘に入ったとしたら、
その時の周囲の環境に非常に適した能力を保有していたらクロロが有利。
なければヒソカが有利。
くらいじゃないのでしょうか。
そう考えると、やっぱり両者は互角に近いかなとは思います。
クロロの強みは「観客がいる状況で活きる能力を持っている」ことではなく、
「あらゆる状況においてそれに適した能力を出せるほど大量の手札を持っている」ことです。
そもそも、あの勝負ヒソカはなんか「クロロ十分の条件」とか世にもみっともない負け惜しみほざいていましたけど普通にクロロバリクソ譲ってますからね。
・即キルできる人間操作系能力を使うつもりであることを教えた
・というか使う能力全部教えた
・挙げ句に「片手を塞がなければ使えない」「複数併用はできない」という盗賊の極意のハンデがなくなっていることまで明かした
・天空闘技場はヒソカのホーム
・不意討ちや集団攻撃のない(あるとしてもおおっぴらにはできない)ヨーイドン式のタイマンはヒソカ向き。
これだけヒソカ十分の条件でやってもらっておいて、
あのヒソカが打てた有効打は生首アタック二発だけです。
ルールなしの本当のタイマンでこそ真価を発揮するのは寧ろクロロのほうなのに、
それであのピエロが勝てるとは到底思えませんが。
たとえば既にハンター試験の時に、潜んでうまく隙をついたゴンにプレートとられましたね。
ああいうことでも、「だから大したことないヤツだ」とは思わないけど、
「底知れぬヤツ」とも思ってなかった。
すごく強いし賢さもかなりなのは確かだと思うけど、
かといって全く隙がないのでもないし、誰も勝ち目がなさそうという感じってわけでもないなと。
強いは強くとも、作中の人間の中でヒソカが特別ずば抜けて突出した風に感じることはずっとなかったです。
「かなり強い中の一人」っていう程度の認識。
だからクロロに負けたことで「なんだ、思ったより弱いじゃん」とも思わないし
「ほらね、べつに強くないじゃん」とも思ってないです。
「強いは強いけど、負けるときは負けるな」っていう感じ。
同じくクロロにもそんなに過大評価してません。
前から。
クロロの能力はすごいけど、やっぱり万能では全然ないですよね。
突然の闇に乗じた一瞬にクラピカに捕らえられたことを見ても、
先述したヒソカがゴンにプレートとられた件と似てやっぱり隙は生じることあるんだし、
その隙に敵に瞬殺されることだってありえないことじゃないと思う。
スキルハンターで能力盗むためにはそれなりに面倒で簡単じゃない制約があるし、
だからゼノやシルバについて「ありゃ盗めねーわ」みたいなこともポロっと言ってた。
人の能力なんでも盗める能力ではあっても、なんでも簡単には盗めない。
盗めなければ盗めないものは使えない。
クロロのすごさは能力も否定はしないけどそれより知略だと思う。
ネオンの能力盗んだときには、戦ってじゃなくうまいこと騙して手順をクリアした。
盗めた能力を本来の能力者よりもうまく有効活用できる頭はあると思うからそれが根本的なクロロの強みと思う。
それに、知略ということで、状況や仲間や利用できるものなんでも活用して、
ひっくるめて自分に有利な展開に結果にもっていけることがクロロの本領発揮であり
「全力」だっていうのは、ヨークシンでゼノとシルバがクロロと戦ったとき、
その後、ほのめかされてもいると思います。
クロロがゼノに、本気でやったらどっちが勝つと思うかか強いと思うかみたいなこと聞いて、
ゼノいわくそりゃワシじゃろと。
ただしそっち(クロロ)が「本気」なら話はべつじゃがというようなふうに答えてたのがそれです。
つまり、クロロの「真剣勝負の本気の全力」とは、対ヒソカでしたように、
前もって戦略を練り、周到に準備をして、仲間と隠れた連携をするなどして、
タイミングやシチュエーションもしっかり選んで、
そこに相手を巧妙に誘い込むか引きずり込むかするっていうとこもふくめてのことなんだと思います。
クロロに「本気の真剣勝負をしろ、全力を出して戦え」というのだったら、
クロロの本気の全力というのはそういうことであって、
それを一切するなと、卑怯だ姑息だといって認めないとしたら、
それはクロロの念能力とは違う意味での本来で言うところの「能力や才能」を制限させるルールの押しつけであって矛盾しちゃうと思います。
だから、ヒソカの「タイマン希望」で「全力勝負」っていうのが、
クロロという相手については両立できないこと。
それを念頭に入れてなかったのはヒソカが賢くないというわけじゃなく、
ヒソカとクロロが性格的性質(念の系統のことじゃなくて)的に違いすぎてお互いズレちゃってるみたいなことだと思いますね。
蜘蛛はクロロも含めて特殊な団体だし、手段を選ばないというともまた違う意味で、
独特な価値観なんかあるし。
なので、ヒソカにも、ヒソカを倒したクロロにもそのやりかたにも、
ヒソカのやられかたにも、期待はずれという気持ちもなければ、
思った通りの不甲斐なさとも思わないし、今後も活躍はたぶんあると思いますが、
活躍は期待しますが、期待以上の活躍をみせてくれたとしても、
それは嬉しくはあるけど、落ちた名誉の挽回というふうには感じないと思います。
基本これまでどおりって感じだと思う。